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豪州をアジアから追放? AFC会長が自身の発言に関する報道を否定

text by 編集部 photo by Getty Images

豪州をアジアから追放? AFC会長が自身の発言に関する報道を否定
AFCのシェイク・サルマン・アル・ハリファ会長【写真:Getty Images】

 アジアサッカー連盟(AFC)のシェイク・サルマン・アル・ハリファ会長が「オーストラリアを追放したいという思いが西アジア諸国の中にみられるのは事実」と発言したとアラビア語の日刊紙『アル・イテハド』に報じられた。

 これについて、アル・ハリファ会長自身が「操作された」と反論している。豪紙『ヘラルド・サン』が30日、AFC会長のコメントを掲載した。

「私はこの話題がこのタイミングで表に出たことに驚いている。偽りだ」と語るアル・ハリファ会長は、「我々は記録を正さなければならない。あれは否定的になるよう操作されていた」と発言を否定。

 数ヶ国がアジアからオーストラリアの追放を求めているという主旨の発言を報じられていたが、曲解だったようだ。

 さらに、オーストラリア開催のアジアカップが大きな成功を収めたことに触れ、「オーストラリアはAFCの正加盟国だ。大会後にオーストラリアがAFCに加盟していることに疑いを持つとしても、私はオーストラリアがどのように大きな大会を成功させるか見せたと思う」と今大会の運営ぶりを高く評価した。

 そして「素晴らしい大会だったし、オーストラリア、FFAと地元組織委員会のおかげだ」と感謝の言葉を述べている。

 しかし、『アル・イテハド』紙で「アジアにオーストラリアがいることの妥当性に納得していないのは、アラブ諸国だけではないということも知っている」と発言した意図は間違っていなかったようだ。

 アル・ハリファ会長は「我々は皆、オーストラリアがAFCに加盟することがいいのか悪いのか、いくつかの加盟国が疑念を持っていたことを知っている」と『ヘラルド・サン』で語り、一部の国が2006年に承認されたオーストラリアのAFC加盟に対して不満を持っていたことを認めた。

 しかし、それは過去のことであると強調している。いったい真意はどこにあるのだろうか。アジアカップ決勝を控えたデリケートな時期だけにAFCのトップに立つ会長の発言は今後も波紋を呼びそうだ。

【了】

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