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本田圭佑 9年前

戦術的インテリジェンスとゴールでミランを救えるか。本田、定位置右サイドで先発へ

セリエA第21節、ミランはホームでパルマを迎える。アジア杯から復帰した本田圭佑は、定位置の右サイドで先発が濃厚。1月は1分け3敗と苦しんだチームの救世主となることができるだろうか。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

“ライバル”チェルチはチームに適応できず

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本田圭佑は先発が濃厚【写真:Getty Images】

 1日夜(日本時間2日午前4時45分)、ミランはホームでパルマと対戦する。アジアカップを終えてオーストラリアから戻ってきた本田圭佑は、先発出場が濃厚視されている。

 出場は、定位置となっていた右サイドとなる模様だ。本田がいない間、アトレティコ・マドリーから右ウイングを本職とするチェルチが加入してきたが、結局本田は動かされないことになった。

「本田はこれまで通りの位置で出続けるし、チェルチは左に行ってもらう」。前日会見で、インザーギ監督はそう語った。

 実はここまでの間、チェルチのパフォーマンスがさほど良くはなかった。A.マドリーでほとんど出てなかったのがさすがにたたったのか、持ち前の高速ドリブルは影を潜めている。何より加入早々では仕方がない部分もあるが、右サイドの連係が良くなかった。

 サイドに貼って仕掛けようとするため、アバーテがオーバーラップするスペースまで消してしまう。先発したアタランタ戦ではそのことを巡ってアバーテが注文をつけたところ、チェルチは嘲笑で返し激しい口論になったことがニュースになっていた(その影響かどうかは明らかにされていないが、チェルチは同試合でハーフタイムに交代させられている)。

 右なら本田の方がチームバランスの上では良い、とインザーギは判断しているのだろう。事実27日のコッパ・イタリア準々決勝ラツィオ戦では、途中出場した本田が4-4-2の右MFに入れられ、それまで右サイドでプレイしていたチェルチが左サイドに回った。

 これは良い流れを生んだ。本田は外から中へと絞る動きをするため、前のスペースが空いたアバーテは果敢にオーバーラップ。チェルチもまた、オフサイドにはなったが左サイドから決定的なシュートを放っている。

 つまり今回の本田には、攻撃陣のバランスを整える役割がより求められることになる。ポジショニングもしかり、ボナベントゥーラが故障中なため守備の負担も増えるだろう。

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