マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は1月31日に行われたプレミアリーグ第23節のレスター戦(3-1で勝利)でアドナン・ヤヌザイを先発起用した。
最近ではMFファン・マヌエル・マタが先発に定着していたが、この試合ではそのマタがベンチスタート。ファン・ハールは、PSGが獲得を狙うなど移籍の噂もあった19歳のベルギー代表に出番を与えている。
指揮官はこうしたポジション争いを歓迎している。1日のイギリス『ガーディアン』が会見でのコメントを伝えている。
「彼(ヤヌザイ)は才能溢れる選手だ。しかし、試合でその才能を披露する必要がある。それはトレーニングでも同様だ。私は常に(選手たちを)比較をしなくてはいけない」と話している。
さらに「ダレン・フレッチャーは素晴らしい選手だ。だが、私は彼をマイケル・キャリックやダレイ・ブリントと比べなくてはいけないんだ」と、現役のスコットランド代表選手でさえ出番の得られない現状をこのように語り、チーム内の激しい競争を明かした。
そして、ファン・ハールはヤヌザイについて「私は彼とマタと比較しなければならない。なぜなら次の記者会見ではみんな”なぜマタはプレーしないのか”と訊くだろう。私はどちらか選択しなければならなくて、今回はヤヌザイを選んだ」と、記者に向け大げさな口調で語った。
昨季、デイビッド・モイーズ体制の下でデビューを果たし、鮮烈な印象を残したヤヌザイ。18歳という若さながら27試合に出場し4得点を挙げた。
今季はここまで12試合(先発5試合)で未だ無得点だが、監督のコメントしているように、良いパフォーマンスを続ければ出番は得られるはずだ。5日に20歳の誕生日を迎えるレフティーは、名門でさらなる飛躍を目指す。
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