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ユーベとミランが判定を巡り全面戦争。放送局を巻き込むまでに発展した経緯とは

text by 編集部 photo by Getty Images

ユーベとミランが判定を巡り全面戦争。放送局を巻き込むまでに発展した経緯とは
論争となっているカルロス・テベスの先制シーン【写真:Getty Images】

 ユベントスとミランが”オフサイド判定”を巡り全面戦争を開始した。8日、両クラブが公式サイトにて声明を発表している。

 論争となっているのは、7日に行なわれたユベントス対ミランの先制シーン。ゴールしたユベントスのFWカルロス・テベスへのスルーパスがオフサイドかどうかで争っているのだ。

 初めに事を荒らげたのはミランだった。8日、クラブ公式ツイッターにてユベントスの公式TVチャンネルでのオフサイド検証画像を批判。「平行線ではない」と抗議した。

 さらに、その後イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』を含む複数のメディアがミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEOのコメントを紹介。ミランは副会長自らユベントスへの批判を展開した。

「他のセリエAのクラブとは反対に、ユベントスの試合の画像作成は同クラブによって管理されている。たしかに彼らの先制ゴールはリプレイされることはなかった。私は次回のレガ・カルチョの会議で一つのクラブが画像を管理することがないように抗議するよ」

 これに対し、ユベントスはクラブ公式サイトで抗議声明を発表。「ガッリアーニ氏は会議とピッチによって承認された規則を無視している」と述べ、「彼は3-1という明らかな結果からミラニスタの眼を逸らしている」と強烈に非難した。

 しかしながら、それに対してもミランは一歩も引くことはなかった。今度はミランもクラブ公式サイトに声明を発表。「高慢とはユベントスのことである」と同クラブを強烈に非難し、徹底抗戦の構えをみせた。

 さらに騒動は、イタリアTV局までも巻き込む事態に発展してしまっている。イタリアメディア『フットボール・イタリア』によれば、『スカイ・スポーツ』と『メディアセット』が両TV局の放送に使用されている画像がユベントスによって操作されたものではないと主張した。

 もはや両クラブだけでは解決できない問題となってしまった今回の論争だが、レガ・カルチョの対応はどのようなものとなるのだろうか。今後の展開に注目が集まる。

【了】

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