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松本山雅FC、2015年補強診断。悲願のJ1昇格もここからが本当の勝負。J屈指のハードワークは通用するか

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

FWを大量補強。船山の穴埋めへ

松本山雅FC、2015年補強診断。悲願のJ1昇格もここからが本当の勝負。J屈指のハードワークは通用するか
反町康治監督がどのような組み合わせを導き出すか【写真:松岡健三郎】

 昨季はプレーオフ進出という目標を軽やかに飛び越え、J2を2位でフィニッシュ。ついに昇格を果たした。チームのスタイルはとにかく最後まで走りきる運動量だ。日々キツイ練習に取り組む彼らは、日本で最もファイトするチームのひとつと言えるだろう。

 攻守の切り替えが速く、相手が陣形を整える前にゴールに襲い掛かる。そのスタイルに多くのJ2クラブが打ちのめされていった。

 躍進を支えた船山貴之は更なる飛躍を求めて川崎フロンターレに移籍した。昨季チームトップの19ゴールを挙げ、得点ランキングでも3位に入っている。最大の得点源を失ったことは痛手だろう。加えて7得点を記録した山本大貴も期限付き移籍期間を終えてクラブを去った。

 新たな前線の核としてオビナを獲得している。ブラジルの名門や中国でのプレー経験のあるストライカーだが、運動量を求められる松本のサッカーに馴染めるか不安はある。とはいえ献身的なプレーができる池元友樹も加わっており、彼らの2トップなどもオプションになるかもしれない。

 さらに荒田智之、阿部吉朗という実力者も獲得しており、前線の頭数は揃った。あとは反町康治監督がどのような組み合わせを導き出すか。

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