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スターリッジ、ギャング街で育った幼少期を語る「私は孤独を好む人間」

text by 編集部 photo by Getty Images

スターリッジ、ギャング街で育った幼少期を語る「私は孤独を好む人間」
リバプールのFWスターリッジ【写真:Getty Images】

 リバプールに所属するイングランド代表のFWダニエル・スターリッジが、幼少期の体験を基にして成り立った自身の性格について語っている。

 バーミンガム生まれのスターリッジは、アストン・ビラの下部組織からキャリアをスタートさせ、2003年にマンチェスター・シティのユースへと移る。その後、出場機会を求めてチェルシーに移籍し、2013年1月にリバプールへ加入した。

 同選手は昨シーズン、FWルイス・スアレス(現バルセロナ)とコンビを組み、プレミア8試合連続得点を含むリーグ2位の22ゴールを記録した。今季はシーズン序盤にふくらはぎを負傷し、1月にクラブに再合流。27日に行われるユーロ予選でリトアニアと戦う代表チームにも招集された。

 英紙『デイリー・メール』でスターリッジは「私はなぜかぶっきらぼうな人間に見られることが多い。とても孤独な人間だからかもしれないね。私には家族と片手で数えられるほどの友人しかいない。これは幼少期の過ごし方が影響している。

 10歳の頃、ホックリー・ストリートを歩いて学校へ通っていた。そこはギャングによる暴力事件が頻繁に起こるエリアで、ずっと下を向いて歩かなければならないんだ。もし誰かに怒鳴られても振り返ることなく、アイコンタクトを避けて歩き続けるんだ。

 その場所で出会う人間の中に友人になれるほど信用できる者はいない。犯罪が多発する環境で育ち、活発でオープンな性格でいることはできなった。学校で出身地を言えば友人を作ることも出来なかったし、私はただ自我を保つことで精一杯だった。

 ゴールバフォーマンスやポップスターとの交友関係を見た人々は、私を社交性のある人間だとみなすかもしれない。だが、本当は孤独を好む人間なんだ。

 この冬に怪我の治療で米国を訪れていたとき、私は7時に起きてから16、17時にリハビリを終え、部屋で食事をとってから少しドミノで遊んだ後にベッドに向かう生活を送っていた。

 怪我明けでクラブと代表の両方でプレーすることは再発につながる恐れもあるだろう。だが、私は誰も非難するつもりはない。怪我を負えばトレーニングに励むだけだ。この状況に戻ってこれたことは神に感謝している。私は自分の力を信じているし、得点を量産できる日々を心待ちにしている」と語った。

 リバプールは現地16日にアウェイでスウォンジーと対戦。スターリッジはトップ4争いが熾烈になるシーズン終盤戦でチームを救うゴールをいくつ挙げられることができるだろうか。

【了】

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