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日本代表初招集の藤春「ただただびっくり」。宇佐美、永井、槙野、興梠は復帰

text by 編集部 photo by Getty Images

日本代表に藤春が初招集。宇佐美、永井、槙野、興梠も復帰
日本代表に初招集を受けた藤春廣輝【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)は19日、ヴァイッド・ハリルホジッチ新監督体制で初となる日本代表メンバーを発表した。日本代表は27日に行われるチュニジア戦(大分)と31日に行われるウズベキスタン戦(東京)に臨む。

 過去にあまり例を見ない31人という大所帯の代表チームとなり、バックアップメンバーを含めれば43人もの名前が読み上げられた。

 その中で日本代表初招集となったのはガンバ大阪の藤春廣輝だ。昨季は負傷もあって出番を減らしたが、2012年と2013年はリーグ戦にフル出場した実力者。今季はポジションを取り戻し、リーグ開幕から左SBでスタメン出場を続けている。

 初招集に「選ばれるとは思っていなかったので、ただただびっくり」とコメントしているが、長友佑都が負傷でチームに合流できるか微妙な中、代表定着に向けて自慢の走力と攻撃力をアピールしたいところだ。

 藤春の同僚で、待望論の根強かった宇佐美貴史は2012年11月に行われたブラジルW杯アジア最終予選のオマーン戦以来、およそ2年半ぶりの招集となった。

 これまで試合出場はないが、「常に代表に入る、ということは意識していました。選出されて満足するのではなく、自分のプレーを練習中からしっかり出して、試合に出場して、チームに貢献できるように頑張りたい」とクラブ公式HP上で意欲に満ち溢れたコメントを発表し、ハリルホジッチ体制での代表定着を狙う。

 また、前線では名古屋グランパスの永井謙佑と浦和レッズの興梠慎三も久々の招集となった。

 永井は福岡大学在学時の2010年、アジアカップ予選イエメン戦で代表デビューを果たしているが、名古屋での活躍が認められておよそ5年ぶりの代表復帰となった。

 浦和でチームに不可欠な存在へと成長を遂げた興梠は、2011年6月の親善試合以来約4年ぶりの代表復帰となる。当時は鹿島アントラーズに所属しており、浦和移籍後は初の招集だ。これまでの通算成績は12試合0得点で、代表初ゴールに期待がかかる。

 そして、浦和からはもう1人、槙野智章が2013年東アジアカップ以来の代表復帰だ。これまでアジアカップの予備登録メンバーや、ブラジルW杯前の国内組強化合宿には選出されてきたが、あと一歩及ばなかった。

 本人もクラブ公式HP上で「新しい出発となる日本代表に新しい風を吹かせたい」と意欲を燃やしており、新チームでポジション奪取に挑む。

 バックアップメンバーの中には川崎フロンターレの谷口彰悟と車屋紳太郎というフレッシュな2人も含まれた。小・中・高・大と同じチームで育ち、川崎Fでも同僚となった仲良しコンビは、代表にも同時に招集される漫画のような展開に。

 DF、MFともに正式メンバーに負傷者がいるため、バックアップメンバーから昇格できる可能性も十分にある。2人ともプロとしてのキャリアは浅いが、代表は貴重な経験の場となるはずだ。

 初選出となったG大阪の大森晃太郎をはじめ、バックアップメンバーにはサンフレッチェ広島の千葉和彦、柏レイソルの鈴木大輔、FC東京の米本拓司ら代表経験の浅い選手たちの名前が並ぶ。

 ハリルホジッチ監督も来日したばかりで、記者会見では「まだ十分に各選手のことを知っているわけではない」と語っていた。

 6月のロシアW杯アジア2次予選に向けて多くの選手を吟味する中で、Jリーグからさらなる新戦力が発掘されていく可能性は大いにありそうだ。

【了】

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