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代表 9年前

フォスターとフォースター。2人の離脱でイングランドGK不足が顕在化。フットボールの母国が進む先は暗闇か

イングランド代表に危機的状況が訪れている。ジョー・ハートの控えとなる2人のGK、ベン・フォスターとフレイザー・フォースターが負傷離脱を余儀なくされた。プレミアリーグでは正GKを務めるイングランド人がわずか5人しかおらず、外国人偏重の悪影響は後がないところまで来ている。

text by 舩木渉 photo by Getty Images

負傷離脱となった2人のGK

フォスターとフォースター。2人の離脱でイングランドGK不足が顕在化。フットボールの母国が進む先は暗闇か
サウサンプトンのフレイザー・フォースター(左)とWBAのベン・フォスター(右)【写真:Getty Images】

 イングランドで長年叫ばれてきた「GK不足」がここにきて深刻さを増している。今月19日に発表された最新の代表メンバーに、GKとして登録されたのはマンチェスター・シティのジョー・ハートと、サウサンプトンのフレイザー・フォースターの2人のみだった。

 本来招集されるはずだったWBAのベン・フォスターが14日のストーク戦で負傷したため、3人目を選ぶことができなかったのだ。

 そのフォスターは当初1ヶ月ほどの離脱と見られていたものの、最終的には左ひざの手術が決定し、6ヶ月の離脱と発表されている。

 ここまではさほどの問題ではなかった。しかし、事件は起きてしまう。21日のバーンリー戦に先発出場したイングランド代表の第2GKフォースターが、試合開始から15分ほどで負傷交代を余儀なくされてしまった。

 フォースターはそのまま病院へ直行し、検査を受けた。未だ詳細な診断結果は明かされていないが、サウサンプトンのロナルド・クーマン監督曰く「長期離脱になるだろう」とのことだ。

 これを受けたイングランド代表のロイ・ホジソン監督は、QPRのロバート・グリーンと、ストークのジャック・バトランドの追加招集を決めた。

 ハートは言わずもがな、フォースターやフォスターと比べても見劣りする2人しか招集できなかったのには訳がある。イングランド国籍で実力のともなったGKがいないのだ。

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