「彼の目指すべき指針へ」。新たな戦術、選手の意識に変化…。ハリル監督が日本にもたらすもの

チュニジアを相手に2-0、ウズベキスタンを相手に5-1。新体制初の2連戦を連勝で終えたハリルジャパン。しかし、結果以上に内容、そして選手の意識に大きな変化が生まれた初陣となった。

2015年04月01日(Wed)10時41分配信

text by 編集部 photo Getty Images
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「みなさんに勝利という言葉をお届けしたい」

「彼の目指すべき指針へ」。新たな戦術、選手の意識に変化…。ハリル監督が日本にもたらすもの
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 2015年1月、日本サッカー界にとって危機的とも言える2つの問題が降りかかった。

 1つはアジアカップでの準々決勝敗退。この結果は、96年のUAE大会以来であり、W杯初出場を果たした98年以降は名実ともにアジアトップクラスの強豪まで成長した日本にとって、屈辱的とも言えるものだった。

 そして、そのアジアカップの結果をも霞ませたのがハビエル・アギーレ監督の八百長疑惑による契約解除だった。これまでの歴史上、任期途中で解任となった監督がいなかったわけではない。しかし、それは全て成績不振によるものであり、非スポーツ的行為への関与が疑われてのものはサッカー協会にとっても失態という思いが残るものだったはずだ。

 そんな中、3月12日に就任が発表されたのがヴァイッド・ハリルホジッチ監督だった。ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の指揮官は、就任会見の席で「みなさんに勝利という言葉をお届けしたい」と述べた。

 2011年のアジアカップを制して以降、コンフェデレーションズカップ、ブラジルW杯、前述した2015年アジアカップとビッグトーナメントで負け続けた日本代表にとって、勝利を取り戻すことは何よりも必要とされていたことだった。

 そして、何よりも新たな指揮官に期待を抱かせたのがブラジルW杯で率いたアルジェリア代表の存在だった。W杯の32カ国中、決して強豪とは言えないチームを率いて同国史上初の決勝トーナメントに進出。ベスト16ではのちに大会を制したドイツを相手に激闘を演じた。

 そんな指揮官が合宿の初日、チームに求める要素として選手たちに伝えたのが「球際の激しさ」と「縦に速い攻撃」だった。そのスタイルは、MF香川真司が「ドルトムントと共通するものがある」と語るものだった。

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