フットボールチャンネル

香川真司 9年前

欠けていた判断力。異論なき香川への低評価。自ら口にする「シュートへの意識」を取り戻せるか

自らは延長120分をフル出場し、チームも勝利を手にした香川真司。しかし、独紙は一様に低評価となる『4』を付けた。なぜこのような評価となったのだろうか? プレーを振り返るとともにその要因を探る。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

最高評価は途中出場で決勝点のケール

欠けていた判断力。異論なき香川への低評価。自ら口にする「シュートへの意識」を取り戻せるか
途中出場で決勝点を挙げたケールには「1」の最高評価【写真:Getty Images】

「ケールの豪快なシュートがクロップを救う」と見出しを付けたのは、2015年4月8日付の独大衆紙ビルトである。

 7日に行われたDFBポカール(ドイツカップ)の準々決勝で、ドルトムントはホームでホッフェンハイムに120分間の末に3-2で勝利した。同紙は「延長の中のハラハラする勝利」として、107分のケールのミドルシュートを大きく取り上げている。

 ビルト紙によるホッフェンハイム戦のドルトムントの先発メンバーの採点は次のとおり。

【GK】ランゲラク「3」、【DF】ドゥルム「2」、スボティッチ「5」、ソクラティス「3」、シュメルツァー「2」、【MF】ギュンドアン「3」、ベンダー「2」、ブワシュチコフスキ「3」、香川真司「4」、ムヒタリヤン「5」、【FW】オーバメヤン「2」。

 途中出場で決勝点を挙げたケールには「1」の最高評価である。

 8日付のルール地方の地元紙ルール・ナッハリヒテンは、「キャリアの終わりでのケールのセンセーショナル」と見出しを付けた。ビルト紙同様、こちらも今季限りでの引退を表明しているケールに注目している。

 ルール・ナッハリヒテン紙によるホッフェンハイム戦のドルトムントの先発メンバーの採点は次のとおり。

【GK】ランゲラク「2.5」、【DF】ドゥルム「2」、スボティッチ「3.5」、ソクラティス「3」、シュメルツァー「2.5」、【MF】ギュンドアン「3.5」、ベンダー「2.5」、ブワシュチコフスキ「3」、香川「4」、ムヒタリヤン「3.5」、【FW】オーバメヤン「2.5」。こちらはケールには「2.5」となった。

 ビルト紙、ルール・ナッハリヒテン紙ともに、香川には「4」とやや低評価である。

1 2

KANZENからのお知らせ

scroll top