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香川真司 9年前

独杯決勝“前哨戦”、敗戦を喫したドルトムント。7位と2位の実力差が表れた結果か

ドルトムントは30日に行われるドイツカップ決勝と同一のカードとなるヴォルフスブルク戦で1-2と敗戦。失点シーンは“悪い癖”が出たともいえるが、実際は実力差が表れた結果となったのではないだろうか。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「ああいう失点の仕方は絶対に避けなくてはいけない」

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香川真司【写真:Getty Images】

 BVBの悪い癖なのだろうか。2015年5月16日、ブンデスリーガ第33節、7位ドルトムントは2位ヴォルフスブルクとのアウェイゲームに臨む。

 ドルトムントは前半開始早々に失点する。41秒、左サイドでデ・ブルイネがボールを受ける。クロスを入れる。カリジュリが押し込む。こちらのパスミスからのものだった。香川真司は「自分たちのミスから簡単に決められた」と振り返った。

 最近では4月11日のボルシアMG戦や、開幕戦ではレバークーゼンのベララビに電撃的な一撃を許したように、今季のドルトムントは繰り返し開始直後の失点に頭を悩ませてきた。香川は「こういう相手にああいう失点の仕方は絶対に避けなくてはいけないですし、今年はこういう形が多いですね」と口にしている。

 あまりに早い時間帯に先制されたが、その後のドルトムントは落ち着いてゲームを進めた。11分、カンプルがPKを獲得し、オーバメヤンがきっちりと決めて同点に追い着く。

 香川が「ガツガツ行ってました」と言うように、プレスは良く効いて、ヴォルフスブルクを苦しめた。36分、ムヒタリヤンの右からの折り返しを、ファーでオーバメヤンが頭で合わせる。枠を外す。

 42分、左サイドからカンプルがエリア内にボールを入れる。オーバメヤンには合わない。ヴォルフスブルクがあまり無理をしないところはあったにせよ、ドルトムントの優勢で前半は終わった。

 しかし後半開始早々にドルトムントはまたも失点してしまう。49分、右のCKから、最後はナウドが押し込んだ。香川は「後半も入りが凄く悪かった」と言う。この場面でチームは全く不注意だった訳ではない。

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