「当時のミランに戻したい」。本田残留を明言したベルルスコーニ会長。元メディア王が企てる野望

7月3日、ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長がシニシャ・ミハロビッチ新監督の入団会見を行った。さながらベルルスコーニ会長の独壇場ではあったが、来季のチームの方針、そして本田圭佑のミラン残留を明言した。前線の選手の補強が続くミランの中で、本田にとっては勝負の一年となるシーズンだ。

2015年07月05日(Sun)11時00分配信

text by 神尾光臣 photo Getty Images
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「こうではなかった」。昨季のミランを語る会長

「当時のミランに戻したい」。本田残留を明言したベルルスコーニ会長。元メディア王が企てる野望
ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長【写真:Getty Images】

「私がアマチームで監督をしていた時、後半にリードをしていても攻めろ、と指示をしていた。その目的はボールキープだ。リードをしている時、『キープしろ』とみな指示を出す。ただそこでペースを落として守りに入れば、相手につけこまれてしまう。一方で攻撃を繰り返せば、相手はファウルをして自滅する。ミランとはこういうチームであって欲しいのだ」

 3日、ミランのシニシャ・ミハイロビッチ新監督の入団会見には、シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長が同席していた。正直、新監督のお披露目というよりは会長が主役になっていた会見後の“囲み取材”も含め一時間近くに及んだ取材の中で、ベルルスコーニの発言時間は大まかに見て7割を超えていた。

 目的は「自分が陣頭指揮を執ってミランを再建する」というアピールに他ならない。なぜフィリッポ・インザーギ前監督のサッカーはそぐわないと考えたのか、カルロス・バッカやルイス・アドリアーノを補強しようと思ったのはなぜか、ということを明快に説明し、メディアとファンに訴えていた。

 さすが、メディア王から首相に上り詰めた政治家。発言の内容はともかく、表現はわかりやすかった。

「我々も、昨シーズンのチームは競争力があると信じていた。ところがサッカーの内容は相手に合わせてしまうし、前線には相手を押し切る力に欠けた。かつてのミランはこうではなかったはずで、当時に戻したいと考えた」

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