サラゴサ監督時代に八百長に関わった嫌疑をかけられ、不本意な形で日本から去ることになったハビエル・アギーレ。2月3日に発表された日本サッカー協会(JFA)との契約解消以降、インタビューの申し出に断りを入れ続けてきたメキシコ人指揮官だが、旧知の仲であるスペインのスポーツ新聞『マルカ』の名物記者エンリケ・オルテゴの頼みを受け、現在発売中の『フットボール批評issue06』で初めて単独インタビューに応じている。
インタビューで未完に終わった日本代表での挑戦について名残惜しさを隠さないアギーレは、「私にとってうれしい驚きだったのは、日本人選手のクオリティーだ。彼らの素晴らしいテクニックと言ったら! 数選手のボール扱いは、チェルシーやミラン、アトレティコでも通用する程だ。たとえ明日に移籍したとしてもね」と日本人選手のレベルの高さを称賛しつつも、「一方でネガティブに感じられたのは、欧州やブラジル、アルゼンチン、ウルグアイといった南米に根付く、激しく競争に臨む姿勢が存在しないことだった。そこは確実に劣っていたね」と競争意識の欠如を唯一の欠点として指摘している。
また高く評価していた日本人選手としては、柴崎岳と武藤嘉紀の名を挙げ、そのほか、森重真人や塩谷司についても、明日からリーガでプレーできると太鼓判をおしている。
同インタビュー内では、ほかにもアジアカップまでの日本代表の舞台裏や日本サッカーの強化策、八百長疑惑で受けた影響や日本サッカー協会との関係などについてたっぷり語っている。
【了】