フットボールチャンネル

バイエルン、“ロベリ”欠場のプランBは? 選手も嘆く「素晴らしいサイドアタッカー」不足

昨季のブンデスリーガは圧倒的な強さで制したバイエルン・ミュンヘン。しかし、チャンピオンズリーグではバルセロナを前に敗退してしまった。チームは度々、アリエン・ロッベンとフランク・リベリ、通称“ロベリ”の欠場に悩まされていた。今季の課題は、彼らが不在になった場合にプランBを持ち合わせているかどうかだ。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

今夏のバイエルン、課題は「ロッベンとリベリーの代役探し」

バイエルン、“ロベリ”欠場のプランBは? 選手も嘆く「素晴らしいサイドアタッカー」不足
バイエルンのロッベン(左)とリベリ(右)【写真:Getty Images】

 ロッベンとリベリーの代役を見つける――。王者バイエルン・ミュンヘンの今夏の補強ポイントは、主にその1点に集約されそうだ。

 昨季のバイエルンは、終盤にかけて相次ぐ負傷離脱者に悩まされた。特にロッベンとリベリーを同時に欠いたときに、攻撃が行き詰まってしまう。2015年4月16日に行われたチャンピオンズリーグの準々決勝、アウェイでのFCポルト戦が最たる例と言えるだろう。相手の効果的なプレスに苦しんだバイエルンは、組織立った守備を崩すことが出来ず、1-3で敗れてしまう。

 ロッベンとリベリーに代わって、局面を打開できるウインガーがいなかった。こちらのポゼッション・フットボールという性質上、あちらが引いてカウンターを狙ってくることは常套手段となっている。バイエルンは引いて固めた相手を崩すために、アウトサイドで際立った力を発揮する選手を最終的には必要とするのだ。7月1日付の『シュポルトビルト』誌には、ミュラーが「明らかに、リベリーとロッベン以外に僕らには素晴らしいサイドアタッカーがいない」とコメントを残している。

 そこで、現在のところ今夏のバイエルンの補強の目玉となっているのがブラジル代表のドグラス・コスタである。7月1日に公式HPでバイエルンはコスタをシャフタール・ドネツクから獲得したことを発表した。2020年6月30日までの5年契約で、移籍金の額は3500万ユーロ(約47億円)ともされる。

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top