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差別騒動を乗り越えて…。ついに掴んだ初ゴール、岡崎とヴァーディーが実現する”最高の関係”

プレミアリーグ第2節が15日に行われ、レスターはウェストハムに2-1で勝利して開幕2連勝を飾った。この試合では岡崎慎司が待望のリーグ戦初ゴールを挙げ、改めて自身の価値を証明。そして相方との”最高の関係”も披露している。

text by 編集部 photo by Getty Images

岡崎がプレミアリーグ初ゴール

差別騒動を乗り越えて…。ついに掴んだ初ゴール、岡崎とヴァーディーが実現する”最高の関係”
ジェイミー・ヴァーディー(左)と岡崎慎司(右)は良好な連携を披露する【写真:Getty Images】

 先週末8日に行われたプレミアリーグ開幕戦の翌日、衝撃的なニュースが世界を駆け巡った。レスターのFWジェイミー・ヴァーディーがカジノでアジア人男性に対し人種差別的発言をしたというものだった。

 本人も発言を認めて謝罪し、クラブから罰金を科されて騒動は収束した。チームメイトで2トップの相方を務める日本代表FW岡崎慎司にも直接謝罪し誤解を解いている。クラウディオ・ラニエリ監督も「シンジとジェイミーの関係は良好」とし、両者の間に問題がないことを強調していた。

 様々なゴタゴタを経て迎えた15日、プレミアリーグ第2節のウェストハム戦でも岡崎とヴァーディーの2人は前線でコンビを組んだ。そして2人はゴールという結果で起用に応えて見せた。

 序盤はウェストハムに押し込まれ、ビルドアップでもミスが目立つレスターは岡崎やヴァーディーに正確なボールを届けられない。しかし27分、カウンターの流れからヴァーディーが左サイドに流れてパスを受けると、中央へ走りこんだ岡崎へクロスを送る。

 難しいボールだったが、岡崎は絶妙なコントロールで右足ボレーを放った。このシュートは一度相手GKアドリアンにセーブされたものの、こぼれ球に岡崎が再び突っ込み、頭でプレミアリーグ移籍後初ゴールを記録。チームに貴重な先制点と試合の主導権をもたらした。

 その後も岡崎とヴァーディーは好連携を見せる。どちらかがサイドやディフェンスラインの裏へ走ればもう1人は必ずゴール前へ走りこむ。縦方向の動きと横方向の動きを巧みに絡めて相手守備陣を翻弄し、レスターの攻撃の起点となった。

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