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退団会見でバルサとの別れを惜しむペドロ「ここで引退すると思っていた」

text by 編集部 photo by Getty Images

退団会見でバルサとの別れを惜しむペドロ「ここで引退すると思っていた」
ペドロ・ロドリゲス【写真:Getty Images】

 チェルシーへの移籍を決断し、先週末の試合でさっそくデビューを果たしたペドロ・ロドリゲスが一度スペインへ戻り、かつてのチームメイトたちが見守る中でバルセロナの退団会見を行った。その模様を英『スカイ・スポーツ』など複数メディアが伝えている。

「もちろんバルサに残りたかったし、ここで引退すると思っていた。この席に座って写真を撮られているはずではなかったんだ」

 今年6月に一度はバルサとの新契約にサインし、残留すると見られていたペドロ。その気持ちは本人にもあったようだが、ネイマールやリオネル・メッシらの存在で出場機会が増えないことを察し、気持ちが揺れ動いた。

 そして「すべてのオファーが僕の元へ届き、決断を下す必要があった。もっとプレー時間を増やすためにチームを離れたいと思った」と、その当時の想いを振り返る。

 ではなぜマンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティではなくチェルシーだったのか。ペドロは「クラブが他に比べて迅速に移籍の解決策を提示し、僕に最も興味を示してくれた」と移籍先選びの経緯を明かした。

 いまはイングランドでの新契約にサインし、新たな挑戦を始めることに満足しているが、やはり古巣への強い愛着は捨てきれない。ペドロは「バルサと対戦することがないよう願っているし、違うユニフォームを着てカンプ・ノウに出たくない。難しいし、好きでもない。だがこのクラブから顔を上げて出ていくよ。僕はバルサという素晴らしいクラブの一部と歴史の一部のすべての記憶を持っていく」と、下部組織時代から過ごしたクラブとの決別を惜しんだ。

 そのうえで最後に「バルサが僕を恋しがるとは思わない。なぜなら質の高い選手たちをたくさん抱えているから。でも、僕は選手、クラブ、すべてを恋しく思うだろうね」と、戦友たちにエールを送り、愛するクラブに別れを告げた。

【了】

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