トルコ1部のアンタルヤスポルは24日、日本でプレー経験のあるアルジェリア代表のGKライス・エンボリ（29）が加入したことを発表した。

　フランス・マルセイユの下部組織で育ったエンボリは、2008年に同クラブの監督経験があるフィリップ・トルシエ氏に誘われ、当時JFLに所属していたFC琉球でプレー。2009年からはブルガリアのスラヴィア・ソフィアに加入し同国リーグ最優秀GKに選出された。その後はCSKAソフィアやクリリヤ・ソヴェトフなどを渡り歩き、2014年からは米MLSのフィラデルフィア・ユニオンに所属。今季はリーグ戦5試合でゴールマウスを守った。

　一方、アルジェリア代表としては大きな舞台で度々活躍しており、2010年に行われた南アフリカW杯では代表2試合目だったにもかかわらず強豪イングランド相手にクリーンシートを達成。ヴァヒド・ハリルホジッチ監督が率いた2014年のブラジルW杯でも決勝トーナメント1回戦のドイツ戦で11セーブを記録し、チームは延長戦の末に1-2で敗れたもののマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

　なお、エンボリは先日、イングランド2部ボルトン・ワンダラーズの練習参加が報じられたが、最終的には今夏に多くのスター選手が移籍しているトルコからのオファーを受け入れた。アンタルヤスポルは現在、ギュルテキン・ゲンジェル会長の指導のもと世界的なビッグクラブになることを目指しており、元カメルーン代表FWサミュエル・エトーの獲得や2015年秋にも完成する4万人収容の新スタジアム建設など大きな話題を呼んでいる。

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