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正GKはバレンシアに。欧州4大リーグからアジアまで…オーストラリア代表“海外組”の現在

text by 植松久隆 photo by Getty Images

ケーヒル&スピラノビッチは中国で活躍

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中国で活躍するティム・ケーヒル【写真:Getty Images】

 ドイツのブンデスリーガでも、最近はオージー選手が多く活躍しており、ブンデス1部、2部併せて6人が所属、いずれも主力級として欠かせない戦力となっている。その中でも注目は、サッカルーズの攻撃の中心選手であるロビー・クルーズ(レバークーゼン)とマシュー・レッキー(インゴルシュタット)の両名。

 クルーズは、アジアカップでの重傷からの復帰途上にあり、開幕戦から2戦連続で試合終了前15分の出場で復調をアピールした。9月のW杯予選での代表復帰も期待されたが、コンディションが万全でないということで大事を取って合流を見送った。

 一方のレッキーは、26日に18歳の渡辺凌磨(前橋育英→早大)が電撃入団したインゴルシュタットで存在感を発揮している。本職は左ウィングだが、ティム・ケーヒル不在時の1トップや右ウィングでもプレーできるのが強みだ。

 この2人は、ドイツでのさらなる活躍で、サッカルーズでも攻撃陣の欠かせないピースとしての立場をさらに確立していくに違いない。

 欧州組に次ぐ海外組の一大勢力は、“アジア組”。現在、中国ではティム・ケーヒル(上海申花)、マシュー・スピラノヴィッチ(杭州緑城)とサッカルーズの攻守それぞれの核となる選手がプレーしている。

 ケーヒルは、開幕当初はなかなかゴールに縁が無く、クラブが新たなFWを探し始めるという報道が流れた直後からコンスタントな活躍を見せ始めた。今では、気持ちのこもったプレーとコンスタントなゴールで熱狂的な上海サポーターの大きな支持を集める人気者だ。

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