守備の要だったニコラス・オタメンディがマンチェスター・シティへ移籍したバレンシアは、迅速な動きで後釜を確保した。29日、モナコからチュニジア代表DFアイメン・アブデヌール獲得を発表している。

　今夏バルセロナ移籍の噂もあったアブデヌールは、メディカルチェックを通過しバレンシアと5年契約を締結した。空中戦にめっぽう強く、ビルドアップ能力にも優れたモダンなCBで、主にフランスリーグで実績をあげてきた。

　モナコでは昨季のチャンピオンズリーグ（CL）ベスト8進出に貢献し、絶対的主力として最終ラインでの存在感は絶大だった。

　移籍に際し、アブデヌールは「バレンシアはスペインでもヨーロッパでもビッグクラブ。疑う余地はなかった。ここで野心的で真剣なプロジェクトに関われてうれしい。新しいチームメイトたちと素晴らしいシーズンにするため、僕のすべてを捧げて試合に勝っていきたい」と意気込みを語っている。

　新天地でレギュラーを争うのは自分よりも若い選手たちになるが、彼らに経験を伝えながらチーム力をアップさせる役割も期待される。

【了】