芸術FKにハードワーク――。横浜FMの背番号10が見せた輝きと献身。浦和を手玉に取った中村俊輔

明治安田生命J1リーグ2ndステージ第9節が29日に行われ、横浜F・マリノスは浦和レッズに4-0で大勝した。年間首位の強豪を粉砕した背景には、中村俊輔の天才的な技術と労を惜しまないハードワークがあった。

2015年08月31日(Mon)15時07分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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浦和に勝つには3点が必要?

芸術FKにハードワーク――。横浜FMの背番号10が見せた輝きと献身。浦和を手玉に取った中村俊輔
エリク・モンバエルツ監督【写真:Getty Images】

「俺はちょっと膝を痛めていたから。もう代えてくれというか、4点も入っていたし」

 68分に交代するまで、中村俊輔はピッチで戦い続けた。直接FKで先制点を挙げ、ダメ押しの4点目はCKから演出。浦和を蹂躙し、年間首位の座から引きずり落としたのは、数々の奇跡を生み出してきたその左足だった。そしてチームの勝利のために、進んで汗もかいた。

 共に3連勝と好調を維持するチーム同士の対決となったが、蓋を開けてみればワンサイドゲームという予想外の結末を迎えた。

 浦和に勝つには複数得点を奪う必要がある。そう思わせるデータもあった。横浜FMは浦和に対して3連敗中で、いずれも1点差で苦杯を舐めている。一方、その前の2013年は2連勝でいずれも3ゴールを挙げている。ゆえにトリコロールのイレブンが勝利を掴むためには1点では心許ない。

 もちろん選手の顔ぶれも変わっており、横浜FMは監督も違う。過去の記録と今回の試合の関連性は乏しいとも言えるが、結果としてゴールラッシュが勝ち点3奪取に繋がった。

 エリク・モンバエルツ監督はトップ下に運動量があって“走れる”選手を起用してきた。三門雄大や喜田拓也が重宝され、攻撃に厚みをもたらしていたのも事実だ。そうした要求は中村に対しても同じで、浦和戦後にはこう語っている。

「俊輔に強く求めていたことは、チームの攻撃のスピードを落とさずに高めてほしいということです。もう一つは、ポジショニングを高い位置に取ってほしいということ」

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