岡崎、武藤、本田、香川がいかにフィニッシュを決めるか

　前線が2枚となれば、2列目も2枚が定石。ハリルホジッチ監督のファーストチョイスはもちろん本田と香川だろう。本田は今季ACミランでトップ下に定着しており、右アタッカーからはしばらく遠ざかっている。

　久しぶりに右に入ったら猛烈なアップダウンで息切れする恐れもあるし、得点力の怖さを出しづらくなるかもしれない。香川にしてもゲームメーク重視のトップ下として活躍しており、数多くボールを触れる位置でプレーしたいと願っているはずだ。

　そんな2人が2列目のアタッカー＆司令塔として並べば、お互いに流動的にポジションを変えることもできるし、一方が引いて一方が前に行くような変化のある攻めも見せやすい。これまでなかなか実現しなかった本田と香川の共存が果たせる可能性も高くなる。

「チャンスが入らなかったりすると、決めないといけない雰囲気になって悪循環になるのが今までの流れ。そこで1つひねったようなプレー、わざとテンポを変えるプレーを前回の反省を生かしてやりたい」と本田も修正点を明確に描いていた。香川と組むことでこうした機転の利いたプレーがより出しやすくなるはずだ。

　岡崎・武藤・本田・香川。彼ら前線4枚がいかにしてフィニッシュを決めるか。それが9月シリーズの命運を大きく左右するのは間違いなさそうだ。

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