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「思い切って打った」。4年ぶり2得点の香川、鮮やかミドルで復調アピール

text by 編集部 photo by Getty Images

「思い切って打った」。4年ぶり2得点の香川、鮮やかミドルで復調アピール
アフガニスタン戦で2得点を決めた香川真司【写真:Getty Images】

【日本 6-0 アフガニスタン 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

「思いきって打ったんですけど、入ってよかった」

 この日2得点を決めた香川真司は、6発大勝の口火を切った先制点をこう振り返った。原口元気からボールを受けると、巧みなボールタッチでプレッシャーにきた相手DFをかわし、ペナルティエリア外から鮮やかなミドルシュートを決めた。

 香川自身、1試合2得点は2011年10月のブラジルW杯アジア三次予選タジキスタン戦以来およそ4年ぶり。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督体制になってカンボジア戦に続く2点目だが、いまだその輝きを放てずにいた。

 惨敗に終わったブラジルW杯以降、ハビエル・アギーレ体制で臨んだアジア杯、さらには復帰したドルトムントでも本来のパフォーマンスを発揮できず、苦しい日々を過ごしてしまう。

 しかし、今季は開幕から絶好調を維持。公式戦7試合で4得点3アシストと好スタートを切っている。

「上手くこぼれてきて、冷静に流し込むことができた」

 そう語った2得目も、復調の兆しを感じさせるゴールだった。ペナルティエリア内で原口からゴール左側でボールを受けると、GKの位置を見て「冷静に」流し込んだ。

 次の相手はグループ最大の強敵であるシリアだ。アフガニスタン戦と同様、国内の情勢不安から中東地オマーンで開催されるが、劣悪なピッチ環境や観客の雰囲気など、今回の試合と同じような戦いが強いられる。

「シリアとはいつも厳しい戦いをしているので、1ヶ月所属クラブで良い準備をして、良い形で集まりたい」

 日本代表の背番号「10」は、好調を維持しているドルトムントでさらに輝きを見せ、再びその勢いをハリルジャパンにもたらしてくれるだろうか。

【了】

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