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本田圭佑 9年前

本田、一転して高まる先発の可能性。“ヌルい”ミラノダービーの存在意義とは

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

カギは前線との「繋ぎ役」

 地元紙ではナイジェル・デ・ヨンクをベンチに置き、リカルド・モントリーボを中盤の底で布陣も予想されていた。彼やボナベントゥーラ、そしてユライ・クツカが拾ったボールをどれだけ良い姿勢で受けて前を向き、前線に繋げられるかが勝負のカギとなる。

 しかも、単に戦術上機能する、という以上のクオリティも要求される。「みんな練習では努力しているから、それを基準にしたら全員出さなければいけなくなる。そうではなく、どれだけ勇気を持ってチャレンジできるかが重要だ」とミハイロビッチ監督は語った。

 インサイドMF陣の不出来が影響したとはいえ、トップ下として攻撃面での存在感が希薄だったフィオレンティーナ戦の繰り返しは許されないということになる。

 インテルの中盤はフレディ・グアリン、フェリペ・メロ、そしてジョフレイ・コンドグビアの巨漢MF3人で占められる。このチャージをミランがパスワークでかいくぐれるか、そして本田がそれを演出できるかどうかが試される。

【了】

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