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インテルがミラノダービー制し首位浮上! 先発本田は不発、3番手長友は出番なし

text by 編集部 photo by Getty Images

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見せ場を作れなかった本田圭佑【写真:Getty Images】




【インテル 1-0 ミラン セリエA 第3節】

 イタリア・セリエA第3節が現地時間13日に行われ、日本代表FW本田圭佑が所属するミランと同代表DF長友佑都が所属するインテルが“ミラノダービー”を戦った。

 ミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督はトップ下に本田を選択。ダービーで初めてとなる先発出場を果たす。また、中盤にはMFデヨングに替えて主将であるMFモントリーボをアンカーに据える。一方のインテルは長友はベンチスタートとなり、新加入のFWヨベティッチとFWペリシッチが先発出場。

 両チームのスターティングメンバーは以下。

【インテル:4-3-1-2】
GK:ハンダノビッチ
DF:サントン、メデル、ムリージョ、J・ジェズス
MF:グアリン、F・メロ、コンドグビア
MF:ペリシッチ
FW:イカルディ、ヨベティッチ

【ミラン:4-3-1-2】
GK:D・ロペス
DF:アバーテ、サパタ、ロマニョーリ、デ・シリオ
MF:ボナベントゥーラ、モントリーボ、クツカ
MF:本田
FW:L・アドリアーノ、バッカ

 最初にチャンスを作ったのはミラン。3分にムリージョのパスミスをカットしたバッカがL・アドリアーノにスルーパス。一対一となるも、ここはGKハンダノビッチに当ててしまう。7分にも再びバッカからL・アドリアーノにスルーパスが通るも、ここは枠を捉えられない。

 20分を過ぎた頃からミランはボナベントゥーラの自由な動きからチャンスを作り出していく。30分には右サイドで本田がミドルシュートを放つも、GKハンダノビッチがナイスセーブを見せた。

 なかなかチャンスを作れないインテルも、ヨベティッチが個人技でミランゴールを脅かす。ゴール左前でボールを受けると、相手DFの一瞬の隙をついて強烈なミドルシュートを放つ。これは惜しくもゴール脇にそれた。続く43分には本田がヨベティッチへの両足スライディングでイエローカードをもらってしまう。

 そして前半終了間際、インテルにビッグチャンスが訪れる。カウンターからヨベティッチがボールを運ぶと、スルーパスでイカルディが抜け出す。しかし、これはGKロペスが素晴らしいセーブをみせた。そのまま0-0でハーフタイムを迎える。

 後半早々に今度はミランが守備陣のミスからピンチを迎える。D・ロペスのパスをヨベティッチがカットすると、そのまま切り込んでシュートを放つ。これは何とかDFが防いだ。

 そして57分、ついに均衡を破ったのはインテル。カウンターからグアリンがボールを運ぶと、バイタルエリアに切り込んで豪快なミドルシュート。ゴール右隅に突き刺して1-0と先制した。同選手はセリエA出場100試合目で記念すべき得点を決めた。

 追いつきたいミランはバッカに替えてFWバロテッリを投入。2度目のミランデビューを果たすと、スタジアムのインテリスタが容赦無い大ブーイングを浴びせる。

 68分、インテルは負傷したジェズスに替えて新加入のDFテレスを投入する。3番手の長友には出番が回ってこない。続く72分にはミランがクツカに替えてポーリを、インテルがヨベティッチに替えてパラシオを投入する。

 すると、バロテッリが早速クオリティをみせる。バイタルエリアから強烈なミドルシュートを放つと、これは惜しくもポスト。同点ゴールとはならない。

 そのまま試合は1-0で終了。インテルが唯一の開幕3連勝を飾り首位に踊りでた。

【得点者】
57分 1-0 グアリン(インテル)

一番重要だったのは“本当のダービー”が帰ってきたこと。情熱、エネルギー、高いテンション、そしていくらかのスター選手が帰ってきた。インテルとミランは同じレベルだったと思うけど、結果は一つのエピソードが決めた。グアリンのファンタスティックなゴール!ミランにとっては、本田はいいプレーをしたと思う。そして、バロテッリも凄くポジティブな印象を残した。MVPはグアリン。 by チェーザレ・ポレンギ

ミランはシステムに疑問。同じタイプの2トップを並べて、広大なスペースをトップ下にコントロールさせるのはおよそ現代サッカーとは思えない。成立させるにはイブラヒモビッチとハメス・ロドリゲスが必要だが、夢物語。本田が数段レベルアップしないと無理だった。最近ではマシな試合内容のダービーだったとはいえ、グアリンのゴールシーンには目を覆うばかり。シュートレンジに入るまで何もしていないに等しい守備対応。悲しいが、両クラブが中堅クラスと考えれば妥当か。ワーストはデ・シリオ。バカげた守備対応でグアリンにシュート練習させた。 by 植田路生

初先発となった本田にとっては悔しいダービーとなりました。見せ場は作れず、途中からチームはボナベントゥーラを中心に攻撃を組み立て、最終的にグアリンのゴールに沈みました。両インサイドハーフが上がり続ける歪な4-3-1-2を維持し続け、バイタルエリアを使われたミハイロビッチ監督の采配は失望を産みました。ベストは膠着状態を見事な一発で打開したグアリン。 by NicoNicalcio/KeiskeHorie

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