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“日本サッカーの父”クラマー氏が他界。享年90歳

text by 編集部 photo by Getty Images

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90歳で他界したデットマール・クラマー氏【写真:Getty Images】

 ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンは18日、デットマール・クラマー氏が90歳で他界したことを発表した。享年90歳。

 クラマー氏はバイエルンを率いて1975年、76年に渡ってヨーロッパチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)の2連覇を達成。当時のメンバーには、フランツ・ベッケンバウアー(バイエルン名誉会長)、カール=ハインツ・ルンメニゲ(現バイエルンCEO)、ゲルト・ミュラーらが揃っていた。

 クラマー氏は日本サッカー界の発展に大きく貢献した人物でもある。日本サッカー協会(JFA)は1960年8月にクラマー氏を日本代表のコーチとして招聘。1964年の東京五輪ではアルゼンチン代表を破り、ベスト8入りを果たした。

 また、日本初の全国リーグである日本サッカーリーグ(JSL)もクラマー氏の提言で1965年に発足。これがのちにJリーグ発足へとつながる。

 クラマー氏の指導により、日本代表は1968年のメキシコ五輪で銅メダルを獲得。そのためクラマー氏は“日本サッカーの父”と言われる存在である。

 ルンメニゲ氏は「私にとって、彼は父親であり友人でもあった。私がフットボールで大きな成功を収めることができたのは、彼のおかげである。バイエルンは素晴らしい監督であり、素晴らしい人間に哀悼の意を表する」と述べている。

【了】

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