Jクラブにおける地域密着って何ですか?【教えて、野々村社長!―02】

Jリーグがさらに発展していくためには何が必要なのか? 現場に携わるコンサドーレ札幌の野々村芳和社長へ素朴な疑問をぶつけ、より広い層へ現状を伝え、未来への提言を行っていく。不定期連載です。

2015年09月19日(Sat)9時58分配信

シリーズ:教えて、野々村社長!
text by 編集部 photo Kenzaburo Matsuoka
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サポーターにすべて伝えていいのか?

Jクラブにおける地域密着って何ですか?【教えて、野々村社長!―02】
コンサドーレ札幌の野々村芳和社長【写真:松岡健三郎】

――前回、【01】のインタビューでは「サポーターに洗いざらいクラブの実情を出していく」と仰っていました。それはすごく勇気のいることだと思います。地元の人にとって昇格するか否かは非常に重要な問題です。「まだ弱いので我慢が必要です」と伝えると「今年って昇格できないのかなとか、あと2年くらい我慢しなきゃいけないのかな」と熱が冷めてしまうことも十分に考えられます。

「そう。でも、そこの理解が一番大事なところ。僕が一番伝えたいのは、コンサドーレは今まで4回昇格しているし、過去にはレッズに勝ち越したシーズンもあるので、強いと思っている人が結構いる。だけどそうじゃない。

 そこよりどんどん悪くなっていって、いまはこんな位置にいるということをしっかり知ってもらわないと、ゲームの見方などの足並みが全然揃わない。それは観客にとっては不幸だと思う。選手にとっても。

 この状況だと引き分けで終わってブーイング、ゲーム内容じゃなくて勝ち負けに対してブーイングが出るって、そんなにいいことではない。もちろん今はそこまで強くないけど、僕は可能性としてJ1に昇格できないとは思っていない。コンサドーレは(強化費が)5億円規模のチームだけど、ライバルたちは15億円くらいある。

 だけど一定の条件がある程度揃えば、その10億円の差は埋められる。ベストメンバーが怪我なく7~8割ゲームに出て、若い選手が伸びて、上にいるチームが上手くいかないような状況があるなら、昇格できる可能性があると思う。

 そこで大事なのは、まだ不安定な若い選手がうちにはたくさんいるから、その選手たちが自信を持ってプレーできるような雰囲気をつくる。それが、この規模でも上がるためにサポーターができること、ということを先日お伝えさせて頂いた。

 もう1つ大事なのは、もっと新しいお客さんを呼ぶこと。新規を呼ぶために来年から僕は新しい投資をしようと思っている。そうすると、おそらく新しいお客さんは来るだろう。そこで、リピーターになるかどうかは、『来た時のサッカーの内容+スタジアムのサポーターの雰囲気』がすごく大事な要素だと思っている。

 殺伐とした雰囲気を初めて来た人に見せるより、選手と一体になって『いい空気だな』と思わせること。売上を伸ばすためには、すごく大事な要素で、それもサポーターの皆さんにはお願いしたいと伝えましたね」

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