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【J1 2nd第12節】川崎F、鬼門ビッグスワン攻略。広島5得点快勝、浦和は西川の活躍で鹿島撃破

text by 編集部 photo by Getty Images

【J1 2nd第12節】川崎F、鬼門ビッグスワン攻略。広島5得点快勝、浦和は西川の活躍で鹿島撃破
広島は浅野拓磨とドウグラスの活躍が光った【写真:Getty Images】

 明治安田生命J1リーグ2ndステージ第12節の9試合が26日、全国各地で行われた。チャンピオンシップ進出や残留争いも佳境を迎え、それぞれの会場で熱い戦いが繰り広げられている。

【鹿島アントラーズ 1-2 浦和レッズ】

 ホームに年間優勝を目指す浦和を迎えた鹿島は3分、左サイドを見事な連携で崩したカイオからの折り返しに逆サイドから走りこんだ遠藤康が合わせて幸先よく先制する。

 出鼻をくじかれた浦和だったが直後の6分、左サイドから梅崎司、武藤雄樹、宇賀神友弥とつないで最後は高木俊幸が今季2得点目となる同点ゴールを奪う。

 その後は浦和がボールを支配するものの、鹿島から27本ものシュートを浴びてしまう。それでもGK西川周作の好セーブ連発や守備陣の粘りで耐え、72分に興梠慎三が古巣相手に決勝点を挙げて1-2で浦和が3連勝を飾った。

【清水エスパルス 1-5 サンフレッチェ広島】

 残留に向けて後がない清水はホームに広島を迎えた。序盤から数多くのチャンスを作り出して広島をシュート数で上回ったが、力の差は歴然だった。

 好調のドウグラスが19分にセットプレーからのカウンターで先制点を挙げると、24分に水本裕貴、さらに途中出場の浅野拓磨が75分と80分にネットを揺らすと、最後は柏好文にもゴールが生まれて勝負あり。

 清水はチャンスこそ作ったがフィニッシュの精度が伴わず、得点は64分の鄭大世のみ。両者の実力差がそのまま結果に反映され、1-5で広島がアウェイで勝ち点3を手にした。

【ガンバ大阪 3-1 柏レイソル】

 ACL準々決勝を戦った両チームの対戦は、勢いで勝るG大阪に軍配が上がった。34分、36分と阿部浩之が立て続けに強烈なシュートを沈めて先手を取ると、60分には宇佐美貴史がペナルティエリア手前からゴール右隅のわずかなコースに流し込んで勝負を決めた。

 柏の反撃をクリスティアーノの1点に抑え、3-1で2試合ぶりの勝利を挙げたG大阪は、広州恒大とのアウェイゲームに向けて弾みをつけた。

【アルビレックス新潟 1-2 川崎フロンターレ】

 ともに前節勝利しているが、川崎FはJ1に昇格して以来新潟とのアウェイゲームに一度しか勝ったことがない。そしてこの試合でも山本康裕に2試合連続ゴールを許して6分という早い時間に先制されてしまう。

 しかし虎視眈々と反撃の機会をうかがっていた川崎Fは、63分に小林悠が見事な反転からゴールを陥れると、74分に大島僚太のスルーパスに抜け出したエウシーニョの折り返しを、再び小林が決めて逆転。そのまま逃げ切り鬼門ビッグスワンで3年ぶり2度目の勝利を挙げ、3連勝で好調をキープしている。

【その他のゲーム】

 モンテディオ山形とベガルタ仙台の“みちのくダービー”は1-1のドローに終わった。ロメロ・フランクのゴールで先制した山形だったが、すぐに同点とされ、またしても2ndステージ初勝利を逃して残留に向け厳しい戦いが続いている。

 “SKYシリーズ”の1試合、湘南ベルマーレ対横浜F・マリノスも1-1の引き分けとなった。54分に伊藤翔が横浜FMに先制点をもたらしたものの、70分に永木亮太が直接FKを沈めて同点に持ち込んだ。

 ともに下位に沈むサガン鳥栖とヴァンフォーレ甲府の対戦は、展開とは裏腹に甲府が競り勝った。支配率63:37でホームの鳥栖が圧倒するも、菊地直哉のミスを突いた甲府がバレーの一撃で勝負を決めて0-1で試合を終えている。

 勝ったり負けたりが続くFC東京は、ホームで接戦をものにした。20分に好調の前田遼一が技ありのヘディングシュートを決め、松本山雅を1-0で下している。

 前節川崎Fに5点差をつけられてクラブが謝罪文を発表するなど悪い流れが続いていた名古屋は、ホームでヴィッセル神戸相手に2-0で勝利を取り戻した。FWに田中マルクス闘莉王を起用するなど奇策が奏功し、その闘莉王とベテラン小川佳純のゴールで久々の勝ち点3を獲得している。

 明治安田生命J1リーグ2ndステージ第12節全9試合の結果は以下の通り。

山形 1-1 仙台
鹿島 1-2 浦和
湘南 1-1 横浜FM
清水 1-5 広島
鳥栖 0-1 甲府
G大阪 3-1 柏
FC東京 1-0 松本
新潟 1-2 川崎F
名古屋 2-0 神戸

【了】

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