五輪出場に黄色信号。笛吹けど踊らぬ選手と焦る指揮官。リオ世代は負のスパイラルへ

来年のリオデジャネイロ五輪のピッチに、男子の日本代表は立てるのか。チームが立ち上げられた昨年1月から抱かれてきた懸念や不安は、実質的なU‐22日本代表としてJリーグ・U‐22選抜を編成しながら、FC町田ゼルビアに苦杯をなめた9月23日のJ3第30節でさらに大きくなった。五輪切符をかけたAFC・U‐23アジア選手権まで残り3ヶ月半。手倉森誠監督と選手たちは何を感じているのか。

2015年09月30日(Wed)11時23分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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J・U-22選抜に出場も…所属チームで出番がないリオ世代

五輪出場に黄色信号。笛吹けど踊らぬ選手と焦る指揮官。リオ世代は負のスパイラルへ
Jリーグ・U-22選抜でプレーしたFC東京の中島翔哉【写真:Getty Images】

 公式記録を通して、偽らざる現実が伝わってくる。9月26日に全9戦が行われたJ1のセカンドステージ第12節は、試合の結果以外に“ある点”で注目していた。

 その3日前の23日に行われたJ3の第30節。実質的なU-22日本代表としてFC町田ゼルビアと対戦して、0対1で苦杯をなめたJリーグ・U-22選抜のメンバーのうち、何人がJ1のピッチに立つのか。

 というのも、ゼルビア戦で90分間プレーしながら、得点につながる決定的なチャンスを作り出せなかったMF中島翔哉(FC東京)が、こんな言葉を残していたからだ。

「まずはチームで試合に出て、ここから急激に成長していかなきゃ本当にアジアでの戦いは勝ち抜けない。代表チームの前に、まずはそれぞれが個人のクオリティーを上げていかないと」

 果たして、ゼルビア戦でプレーした15人のうち、26日の試合で先発フル出場を果たしたのは、DF岩波拓也(ヴィッセル神戸)、MF大島僚太(川崎フロンターレ)、MF喜田拓也(横浜F・マリノス)の3人だけだった。

 途中出場は4人だが、プレー時間の合計は93分間にしか達しない。リザーブのまま試合終了を迎えたのが、中島を含めた3人。最も多かったのが、ベンチにすら入れなかった5人だった。

 これらの数字が意味することは明確だ。チームの主軸を担ってもおかしくない22歳以下の選手たちのほとんどが、依然としてレギュラー奪取のきっかけすら掴んでいない現実が浮かび上がってくる。

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