日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は7日、翌日に控えたロシアW杯2次予選シリア戦に向けて記者会見に臨んだ。

　開口一番「我々にとっておそらく一番難しい試合になると思っている。我々のグループで首位に立っているチーム。そして我々の真の姿を見せないと」とシリアに対する警戒を語ったハリルホジッチ監督。

　その要因の一つとして「母国で大変な状況に陥っているので、グループが何か見せなければいけないという気持ちでやってくる」ことを挙げている。

　だが日本代表にも「全選手がかなりモチベーションかなり高い状態」と述べ、「昨日タクティックの練習をしたが、戦う意識のところが各選手すばらしかった。そして全選手がこの試合に参加したいという気持ちを見せてくれた」とチームの完成度に手ごたえを感じている。

　ハリルホジッチ監督が「我々と対戦する相手はかなりディフェンシブにやってくることは知っている」と語る通り、アジア相手の試合では日本が長年抱える課題である「引いた相手に対する戦い」を克服しなければならない。

　しかし、「シリアは攻撃面でかなり得点率の高い選手もいるし、我々と対戦する時にはより攻撃に力を置いてくるのではないか」と指揮官は予想する。それが正しければこれまでになく厳しい戦いになるのは間違いない。

　これまでハリルホジッチ監督の下で積み上げてきた財産をしっかりと発揮できるか。シリア戦は「勝利を探すためにやってきた」日本代表の真価が問われる重要なゲームになるだろう。

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