ブラジルW杯でのマルティンス=インディ(左)とファン・ハール監督(右)【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、冬の移籍市場で新たなDFの獲得を検討している。地元紙『マンチェスター・イブニングニュース』が報じた。
ファン・ハール監督はオランダ代表時代の教え子で、昨年のブラジルW杯にも連れていったポルトのDFブルーノ・マルティンス=インディを最終ラインの柱に据えたがっている。すでに同選手に対してスカウトも派遣して視察を進めているようだ。
マルティンス=インディは左利きのDFで、CBだけでなく骨折で長期離脱の決まったルーク・ショーを欠く左SBもこなせる万能型。昨季からプレーするポルトでも定位置を獲得し、2018年までの長期契約を結んでいる。
一方、監督との関係がこじれたままのマルコス・ロホは冬の移籍市場でマンチェスターを去ると見られている。
コパ・アメリカに参加した上、パスポートの問題でプレシーズンへの合流が遅れたロホに対し、ファン・ハールは激怒。その怒りは未だ収まっておらず、両者の関係は冷え切ったままと伝えられている。
その証拠に今季はサウサンプトン戦の1試合しか起用されておらず、それ以降は負傷もあって欠場が続いている。今月のアルゼンチン代表招集も辞退していた。
ファン・ハール監督はショーのいないSBに本職はMFのアシュリー・ヤングを起用し、フィル・ジョーンズが復帰すればダレイ・ブリントをコンバートする方向で、ロホに出番が回ってくる可能性は低い。
マルティンス=インディとファン・ハールは相思相愛で、仮に獲得が実現すれば監督を崇拝する選手ばかりの”帝国”化がさらに進むことになる。多くの選手とトラブルを起こしては放り出す、を繰り返してきた過去があるだけに、その動向に注目が集まる。
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