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48歳の新たな挑戦。アスルクラロ沼津で電撃復帰の中山雅史。“熱き魂”の近況に迫る

text by 藤江直人 photo by Getty Images

穴埋めは容易ではない2年9ヶ月のブランク

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2年9ヶ月ものブランクを埋める作業はやはり容易ではない【写真:Getty Images】

 6人によるボール回し。6対6のミニゲーム。左右からのクロスに3人が飛び込むシュート練習では、往年をほうふつとさせるダイビングヘッドやスライディングボレーを決めて喝采を浴びた。

 アスルクラロの練習に参加するのはこれで3度目となる。9月5日、契約から5日後の同19日、そして10月3日。大きく間隔が空いているのは、仕事との関係で都合がつかなかったことだけが理由ではない。

 ピッチに立つめどは「立っていない」と会見で明言した中山は、こんな言葉を残している。

「今日はまだ軽いメニューでしたけど、ここに来て練習をさせてもらうとリバウンドというものもかなりありますから。それをリセットするための作業があって、そこからまたここに来てという形になるので。

 めどがどうなのかとうのは……うーん、わからないですね。僕としては、とにかくやれることを精いっぱいやっていくだけだと思っています」

 両ひざの痛みや腫れを伴うリバウンドは、1週間ほど続くという。専属トレーナーの指導で個人練習を積んできたとはいえ、2年9ヶ月ものブランクを埋める作業はやはり容易ではない。

 ソニー仙台戦へ向けて、クラブの公式ホームページ上では5000人の観客動員目標が謳われていた。これまでの最高は2765人。今年9月13日のMIOびわこ滋賀戦で記録されたものだ。

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