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驚きと募る不安…5-2快勝も支配率43.3%。バルサがラージョに敗れた“最大の長所”

ホームにラージョ・バジェカーノを迎えたバルセロナ。リオネル・メッシ不在という不安もネイマールの4得点1アシストという活躍によって5-2と快勝を収めた。しかし、試合後のスタッツには驚きと不安の募る結果が出ていた。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

DFラインが翻弄。不安定さを見せていた守備陣

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敗れはしたがスタッツでは上回ったラージョ【写真:Getty Images】

 5-2。最終スコアを見れば快勝といっても差し支えのない点差だ。しかし、ここ数試合のバルセロナはどこかおかしい。

 ラージョ・バジェカーノを本拠地カンプ・ノウに迎えた第8節、ネイマールがPK2本含む4得点にスアレスの得点のアシストを決めて全5得点に絡む大活躍を見せた。

 メッシが不在という中で、この背番号11の躍動は重要といえる。加えて随所に見せたスアレスとのコンビネーションも今後に向けて明るい兆しとなるだろう。

 それでも、試合後に出た「オプタ」のスタッツには驚きと不安の募る数字が並んでいた。

 パス本数423本:507本、成功本数348本:424本、アタッキングサードでのパス本数94本:147本、パス成功率82%:84%、支配率43.3%:56.6%。

 一見すると、何の問題もないように見える。支配率56.6%は少し低いくらいかなという感じだ。しかし、実はバルセロナの成績は左。つまり、最大の長所であるパスの本数でも精度でも、そして支配率でもラージョに劣っていたのだ。

 実際、5点こそ取ったものの、14分に先制点を奪われ計2失点を喫するなど内容的には難しい試合だった。特に、今季開幕から目立つ前線からの守備にバルサのDFラインが翻弄され、守備は不安定さを見せていた。

 CBの陣容は、ジェラール・ピケ、ハビエル・マスチェラーノ、トーマス・ヴェルメーレン、ジェレミー・マテュー、マルク・バルトラがいるものの、いずれの組み合わせでも守備力が懸念されている。

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