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レアルの“アンタッチャブルな存在”。マルセロが手にした「世界最高のSB」という称号

リーガエスパニョーラ第8節、レアル・マドリーはホームでレバンテに3-0と快勝。この試合でレアルの攻撃の中心となったのが左サイドバックのマルセロ。攻守に高い存在感を示すブラジル代表が世界最高の称号を手にする。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

アタッキングサードで数多くプレーする攻撃性

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レアルの攻撃の中心となった左SBマルセロ【写真:Getty Images】

 一般的に、サッカーの花形はストライカー、ウイング、攻撃的MFといった前線の選手である。

 リーガエスパニョーラ第8節、サンチャゴ・ベルナベウで行われたレアル・マドリー対レバンテの一戦。試合前には、昨季の欧州各リーグ中で最も得点を決めた選手に贈られる「ゴールデンシュー」の表彰式が行われた。

 受賞したのは、もちろんクリスティアーノ・ロナウド。リーグ戦の出場35試合で48得点という驚異的な得点数を記録し、黄金のシューズを模ったトロフィーを授与された。

 そして、試合では1ゴール1アシストを記録。自らの名誉ある賞を祝うかの如くチームを勝利に導いた。

 しかし、現在のマドリーにおいて、何より欠かせない存在となっているのが左SBのマルセロだ。若い頃から、その攻撃性を高く評価されていたSBだが27歳となった今、攻守に渡って存在感を発揮している。

 3-0と快勝したこの試合、マルセロは26分にクリスティアーノ・ロナウドとの連係から先制点をゲット。相手DFに体を寄せられながらも強靭なフィジカルで抑え込み、左足でネットを揺らした。

 その後は文字通りに左サイドを支配。ボールタッチはピッチに立った28人で唯一3桁を超える115回を記録。両チームトップとなる90本のパスを送り、クロスも9本蹴り込んだ。

 さらに最終ラインから5度ドリブル突破で相手DFを切り裂き、3度のチャンスを演出。ボールを持ってプレーした位置を示す「アクション・エリア」でも敵陣で過半数を超える61.29%を記録した。

 また、アタッキングサードでも36.29%と高い数値を出している。これは、マルセロが“攻撃的サイドバック”と称される証ともいえるだろう。

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