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香川真司 8年前

「然るべき3ゴール」。システム変更による改善。ドルトムントが示した戦術的柔軟性

ブンデスリーガ第11節、ドルトムントはアウェイでブレーメンと対戦し3-1で勝利。前半はリードを奪いながらも引いてカウンターを狙う相手に苦しい展開を強いられた。それでも後半には大きく改善し、危なげなく勝利。戦術的柔軟性でも相手を上回る一戦となった。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「僕らにとって極めて難しかった」

「然るべき3ゴール」。システム変更による改善。ドルトムントが示した戦術的柔軟性
ファーサイドでロイスが右足で蹴り込り先制点を決めた【写真:Getty Images】

 引いた相手は、ボルシア・ドルトムントにとって見慣れた光景となりつつある。2015年10月31日、ブンデスリーガ第11節でBVBは敵地でヴェルダー・ブレーメンと戦う。

 ロイスは前半を「僕らにとって極めて難しかった」と振り返る。ドルトムントに対してブレーメンは5-3-2の布陣で挑んで来た。5バック+トリプルボランチで引いて、カウンターを仕掛けてくる。特に、左SBパクの裏が狙われた。

 3分、右サイドで細かくパスを繋いで、フリッツが単独で突破を図る。パクの裏へ。ここではフンメルスがカバーに入った。カウンターで、高い位置を取るSBの裏を狙うという方法は、ヨーロッパリーグでガバラFKが取った手段に似ていると言えるだろう。

 さらにロイスは「僕らは我慢強くプレーした。前半でリードを奪ったにも関わらず、必要なテンポを持てなかったんだ」と続ける。

 9分、ギュンドアンがDFラインの裏に抜け出すムヒタリヤンにスルーパスを送る。右からムヒタリヤンが折り返す。ファーサイドでロイスが右足で蹴り込む。1-0。前半の早い時間でドルトムントがリードを奪う。

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