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“イングランドらしいフットボール”は消えた? スペイン代表監督が語る伝統と変化

text by 編集部 photo by Getty Images

“イングランドらしいフットボール”は消えた? スペイン代表監督が語る伝統と変化
ビセンテ・デル・ボスケ監督【写真:Getty Images】

 スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督は10日、英紙『ガーディアン』のインタビューに応じ、“イングランドらしいフットボール”の存在は失われてしまったと語った。

「もはや“イングランドのフットボール”というものは存在しない。真にイングランドらしいスタイルはなくなった」

 デル・ボスケ監督は、近年多国籍化するサッカーシーンにおいて“イングランドらしさ”を維持するのは不可能であると発言。また、「各国の純粋なスタイルは失われてしまった。国々の間に大きな差があるとは思わない。何かを見落としてしまっているかもしれないが、イングランド代表でさえも他国の代表チームに似通い始めている」とも述べている。

 ただし、流行の変化について否定的な立場はとっていない。「革新の後には革新があり、そして革新がやってくるが、そのもの自身のままでいる必要がある。しかし、同じもの同士で結びつくことはできない。オープンである必要があり、他国がしていることを理解する必要がある」と語っている。

 また、次の発言では伝統と変化の折衷の可能性が示唆されている。

「イングランドのフットボールは多くの優れたものを持っているので、そのもの自身でいなければならない。だが、だからといって近代化や時代への順応ができないというわけではない」

【了】

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