フットボールチャンネル

ハリル監督、選手に発破「強い決意を持て」。シンガポール戦の「リベンジ」へ

text by 編集部 photo by Getty Images

シンガポール戦の「リベンジ」へ。ハリル監督、選手に発破「強い決意を持て」
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は11日、W杯アジア二次予選のシンガポール戦に向けた前日会見に出席した。

 ヨーロッパでプレーする選手たちも合流したが、シンガポールとは気温差や時差がありコンディション調整も難しい。ハリルホジッチ監督は「時差もあるし、睡眠も十分に取れていない。暑さもある。そのために何人かの選手は疲労している」とし、「誰がプレーするかは明日決める」とどの選手をピッチに送り出すかはまだ確定していないことを明かした。

 また国内組にとってもこの時期はシーズンの終盤であり、疲労の蓄積も見られる。指揮官は「厳しい戦いになる」と予想する。だが、勝たなければいけない試合であることは間違いない。特に6月のホームゲームではスコアレスドローに終わっていることからも、ハリルホジッチ監督はこの一戦を「リベンジ」と捉えている。

「選手に要求したのは強い決意を持ってこのリベンジをやっていこうということ」

 まずは勝利が最優先事項。「たくさん点を取ることにも期待している」と話す一方で、現役時代にFWとして名を馳せた指揮官は「フットボールで一番難しいのは得点を取ることだ」とも述べている。

 この試合に限らず、世界を目指す上で向上すべき点は多々ある。ハリルホジッチ監督は「センタリング、それに合わせること。FK、ミドルシュート、最後の30メートルの爆発的なスピード。そういったことをまだまだ向上させないといけないという話をした」という。

 また昨年のブラジルW杯では、日本を含めてアジアの代表が結果を残せなかった。日本戦をチェックしたハリルホジッチ監督はこう話す。

「このチームのクオリティを把握しているが、短所も把握している。たとえばメンタル面。自分に自信が足りないのか、日本のチームは相手をリスペクトしすぎる」

 W杯本大会で勝ち抜くには「すべての準備ができていないといけない。フィジカル、タクティック、メンタル。それがハイレベルでなければ突破できない」。さらに「それに関してアジアの国々は少しレベルが低いのではないか」と率直に話した。

 まずは予選をしっかり突破しなければならない。そのためにも二次予選で苦戦している場合ではない。シンガポールにリベンジを果たしても、アジアの戦いは続いていく。

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top