【西部の目】ハリルJ、絶大だった柏木効果。チーム内競争に大きな不安

日本代表は17日、ロシア杯アジア二次予選でカンボジア代表と対戦した。アウェイで2-0で勝利したものの、前半はカンボジアに苦しめられる展開となった。山口螢と遠藤航のボランチコンビは機能しなかったが、柏木陽介を投入した後半からリズムを取り戻した。シンガポール戦でも好パフォーマンスを見せた柏木は、2試合を通じて最も頼りになる選手だった。しかし、同時にチーム内競争に大きな不安も抱えている。

2015年11月18日(Wed)10時45分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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攻撃を一変させた柏木の創造性

【西部の目】ハリルJ、絶大だった柏木効果。チーム内競争に大きな不安
後半からの投入で攻撃のリズムをもたらした柏木陽介【写真:Getty Images】

 シンガポール戦から先発メンバーを入れ替えたのは納得できる。選手間の競争を高めてチームの内圧を上げるしか当面の強化方法がないのだ。ところが、前半はまったくリズムが出なかった。

 引くことがわかっているカンボジアを相手に山口螢と遠藤航の2ボランチはミスキャストだった。東アジアカップと同じ失敗をやっているが、相性よりも2人の起用を優先したのだろう。しかし結果は惨憺たるもので、後半のアタマから柏木陽介を投入するしかなかった。

 柏木の効果は絶大で、この2戦で最も頼りになるプレーヤーだった。ただし、W杯で対戦する相手、あるいは最終予選を考えても、柏木の守備力に不安は残る。ブラジルW杯でザッケローニ監督は遠藤保仁を先発起用しなかった。日本の中盤にはクリエイターが必要だが、守備面のリスクは大きくなる。

 コパ・アメリカで優勝したチリ代表が似ていて、チリの攻撃力を最大にするにはMFホルヘ・バルディビアがキーマンであることは5年も前からわかっていた。しかし、バルディビアが先発に定着したのはようやく自国開催のコパ・アメリカ。バルディビアを起用できる余力をチーム全体で持てるようになったのと、ホームゲームだったのは大きい。

 柏木陽介、柴崎岳、青山敏弘、中村憲剛、遠藤保仁など、それ用の人材はいる。相手に引かれると難しくなると痛感したに違いないハリルホジッチ監督が、最終予選に向けてどのような編成にしていくのか興味深い。

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