アデミウソンがJリーグにもたらした“衝撃”。世界レベルが示す危機感に日本の若手は何を思うのか

J1のレギュラーシーズンがすべて終わり、年間順位も確定した。そこで今年のJリーグを振り返ってみると、あることに気づく。来年は日本サッカーにとって重要な年。待ち受ける未来に向けて必要なこととはなんだろうか。

2015年11月23日(Mon)15時17分配信

text by 舩木渉 photo Getty Images
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アデミウソンがJリーグにやってきた

アデミウソンがJリーグにもたらした“衝撃”。世界レベルが示す危機感に日本の若手は何を思うのか
横浜F・マリノスに加入したアデミウソン【写真:Getty Images】

 今年のJ1リーグもレギュラーシーズン全日程が終了した。J1通算600試合出場を達成した楢崎正剛、J1通算最多得点記録に並んだ佐藤寿人、史上初めて3年連続でJ1得点王を獲得した大久保嘉人、無警告で2年連続全試合フルタイム出場を果たした中澤佑二…今季は百戦錬磨のベテランたちの活躍が目立った。

 一方で、若くても別格の輝きを放った選手がいる。アデミウソンだ。

 横浜F・マリノスに加入した当初から期待値は大きかった。ブラジルU-21代表で10番を背負った経験があり、名門サンパウロ出身で、未来のセレソン(ブラジル代表)として母国でも有名との触れ込みだったからだ。

 しかしシーズン序盤は順応に苦しんだ。特に前線から守備を求める戦術の理解が思うように進まず、攻守で“穴”になってしまう場面も見られた。それでも腐らず努力を続けたアデミウソンは、来日6試合目でゴールを奪うと見違えるようなパフォーマンスを見せるようになる。

 苦手だった守備面も日進月歩の成長を遂げ、瞬く間に周囲の信頼を勝ち取ると、持ち味の圧倒的なテクニックとスピードに切れが戻り、終わってみれば8得点という数字以上の貢献でチームになくてはならない存在へと進化していた。

 大きな怪我もなく合流前だった開幕戦以外の33試合すべてに出場したタフネスも特筆に値する。他のJ1チームを取材する記者やサポーターからは「アデミウソンだけはどうやっても止められない」と称賛の声が相次いだ。

 彼はリオデジャネイロ五輪を目指すブラジルU-21代表の候補だ。開催国のためチームの出場は決まっているが、常連でないアデミウソンがメンバーに選ばれる保証は全くない。だが、あのプレーこそが世界標準であることを示すには十分すぎる実力だった。

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