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ジュニサカ 8年前

さまざまな状況に対応する柴崎岳選手の戦術眼

12月7日(月)に発売となった、『ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.39』(カンゼン刊)では、柴崎岳選手(鹿島アントラーズ)の戦術に対する考えをインタビューでお届けしている。ここでは、その一部を抜粋して掲載する。

text by 清水英斗 photo by Getty Images

プロに入ってから守備戦術の大切さを知る

――柴崎選手の中で、“サッカーの戦術”とは、どういうものだと捉えていますか?

さまざまな状況に対応する柴崎岳選手の戦術眼
柴崎岳【写真:Getty Images】

 もちろん、試合に勝つためのものですね。サッカーは11人なので、11人の色があり、そこに監督がいて、チームの戦い方があります。個人戦術もあるけど、11人がそれを合わせるのは、すごく難しいこと。でも、それができたら、すごく強いチームになります。

――鹿島アントラーズでは、どうやってチーム戦術にフィットしたんですか?

 僕はどちらかというと、守備の戦術を詰め込むことが多かったです。守備はリアクションなので、相手がこう来たら、こうしましょうと、リアクションを整理できているほうが、チームとして動きやすい。そういう意味で、守備戦術があります。僕はもともと、そんなに守備の戦術を持っていなかったので、プロに入ってから覚え始めました。アントラーズというチームが、僕の守備像を作ってくれたという感じですね。

――アントラーズで身につけた守備戦術とは、どういうものですか?

 基本的には、良いポジショニングですね。1年目や2年目は、先輩からもポジショニングのことをよく言われました。良いポジションからでしか、良い守備はできない、と。

――その良いポジションは、どうやって決まるんですか?

 ボールの位置とか、相手がどこにいるかによって、1メートル寄るか、2メートル寄るかも変わってきます。僕は、それは“整理”の部分だと思っていて、場面ごとにどうすればいいのか、整理がうまくできていると、守備をする中でも選手は慌てないし、パニックになることもないですね。攻めている相手を“手のひらで転がす”、そういうイメージですよ。自分が思っている範囲で、すべて事が進むことが、守備にとってはいちばんやりやすい。逆に、そこからはみ出したプレーをされると、「あれっ?」と驚いて、パニックになるんですね。だから、リアクションを整理して、幅を広く持つことが大事ですね。


続きは『ジュニアサッカーを応援しよう!VOL.39』にてお楽しみください。

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特集2 早い海外挑戦は正解!? 親子で考える海外留学事情

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