浅野拓磨の成長をもたらした、「同期」野津田岳人との相乗効果

2015シーズンのJリーグ・ベストヤングプレーヤーに選出されたサンフレッチェ広島の浅野拓磨。日本代表にもデビューしたストライカーの才能が開花した裏側には、同期加入の生え抜き選手、野津田岳人との切磋琢磨があった。

2015年12月10日(Thu)11時58分配信

text by 竹島史雄 photo Getty Images
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加入3年目にして浅野が奪ったJ初ゴール

浅野拓磨の成長をもたらした、「同期」野津田岳人との相乗効果
浅野拓磨【写真:Getty Images】

 サンフレッチェ広島から、2000年の森﨑和幸に次ぐ、二人目のベストヤングプレーヤー賞(編注:2000年当時は新人王)に輝いたFW浅野拓磨。高卒加入当初から、その快速に期待を寄せられたストライカーが3年目で「目指していた」という賞を獲得した。

「1年目からできる自信はあった」と野心をもってプロ入りするも、J1初ゴールは3年目となる今季。そこから一気に「2015年に最も活躍した若手選手」と認められるほどに成長したのは、浅野自身の“常に満足しない”姿勢とあくなき努力があったことはもちろん、クラブの育成方針も大きい。

 今シーズンのJ1チャンピオン奪還に結びついた「競争という補強」。それは若手の視点からは「主力をうかがう同期との競争と絆」だった。

 2015年4月18日、ファーストステージ第6節のFC東京戦で、浅野拓磨は1-1の状況で決勝ゴールとなるJ1初ゴールを奪った。

 つもりに積もった鬱積を晴らすかのように、豪速の右足シュートがネットを揺らしたその時。ボールの軌道を確かめた浅野拓磨は、腕を大きく広げ、雄叫びをあげた。プロ3年目、J1出場18試合目でのリーグ初ゴールだった。

 ルーキー時代から「ゴールで結果を出す」と言い続け、シーズン初めのキャンプでも背水の気持ちを全面に出していた浅野にとって待望の「結果」だったことは、広島のサポーターもよく知るところだった。

 味の素スタジアムのゴール裏へ一目散に走ったその浅野に、およそ50メートルの猛ダッシュで真っ先に抱き付き、初ゴールを祝したのは、同期入団で同い年のMF野津田岳人だった。

 ともにU-22日本代表に選ばれ、来年のリオデジャネイロ五輪を狙う売り出し中のコンビが抱き合い、サンフレッチェは2年ぶりのリーグ5連勝を達成するとともに、上位追走とタイトル奪還の“自信”を取り戻した。

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