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Jリーグ 8年前

インカレ参加大学出身Jリーガーから見る各チームの特色

text by Football LAB

最も現役Jリーガーを輩出しているのは流通経済大学

 今大会参加チームで、最も現役Jリーガーを輩出しているのは流通経済大学だった。いわずと知れた大学サッカー界の名門で、この結果を予想できた方も多かったのでないだろうか。各クラブの主力を担う選手たちが名を連ねており、全ポジションにバランスよく輩出しているのが特徴だ。昨季のインカレ王者であり、前回大会で得点王の称号に輝いた江坂任は群馬で目覚ましい活躍を披露した。

 流通経済大学に続く数字を残したのが国士舘大学だ。今季の明治安田J1で年間勝点1位の座を獲得した広島。このチームの主力である柴崎晃誠、柏好文、塩谷司など、こちらもそうそうたる顔触れがそろう。また、DFの輩出数14はトップの数字だ。

 常葉大学浜松キャンパス出身の現役Jリーガー5人のうち、4人が金沢に所属しているのは目を引く。同じ大学でのプレー経験がある分だけ連係は円滑になり、クラブから見てメリットは大きい。

 福岡大学は九州地方・山口のクラブに多くの人材を輩出しており、西日本を中心に強い影響力を持っていることがうかがえる。これとは対照的だったのが関西地方の大学だ。阪南大学、大阪体育大学そして関西学院大学出身の現役選手で、関西を本拠地とするクラブに所属しているのは1~2名。今大会参加チーム出身者に限定した結果ではあるが、興味深いデータといえる。

 9名中8名のポジションがMFと、特異な点があるのが慶應義塾大学。豊富な運動量を生かしてのボール奪取を持ち味とするボランチや、スピードを武器とするアタッカーがそろう。

 すでにJクラブへの加入が内定している選手たちが多く出場する中、このインカレでの活躍を契機にJリーガーへの道を切り開く者もいる。前述した江坂もそのうちの1人だ。今大会では、どんなドラマが生まれるのか。そして、サクセスストーリーを紡ぐ選手は現れるのか。手に汗を握る激闘を期待したい。

【了】

記事提供:Football LAB/データスタジアム

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