ルイス・エンリケ、宣言通りだったバルサ改革

バルサの監督就任初年度にしてクラブを3冠に導いたルイス・エンリケ監督。バルサのチーム戦術にカウンターを織り交ぜるようになり、伝統のスタイルを変えたことについては賛否両論があった。監督就任記者会見時に彼が発した言葉を紐解くと、このモデルチェンジは彼の哲学に即したものだったことがわかってくる。(『ルイス・エンリケ』より一部抜粋/翻訳:小澤一郎)

2015年12月17日(Thu)15時01分配信

text by リュイス・ラインス photo Getty Images
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ロングボール主体で勝っても価値はない

ルイス・エンリケ、宣言通りだったバルサ改革
2014年夏にバルサの監督に就任したルイス・エンリケ【写真:Getty Images】

 ルイス・エンリケのバルサはどのようにプレーするのだろうか?

 アストゥリアス人監督はそれについても明確だった。

「我々は攻撃的サッカーを展開する。それは近年のバルサのサッカーと定義されているスタイルだ。魅力的なサッカーで近年のバルサは世界中のサッカーファンを虜にしてきた。ファンがバルサの試合を見たいと思うようなサッカーをしたい。

 それは当然ながら、しっかりと守備もするということだ。メッシはこれまでと同様にプレーをするだろうし、このチームを助けることのできる役割を与えるつもりだ。選手とは話をするが、単に私が彼らに伝えるのではなく、彼らが私に伝えるようなコミュニケーションを取りたい。

 だからこそ、私は監督としてここにいる。それができると確信している。選手の役に立つことができると考えており、チームに対してもクラブに対しても役に立ちたい。それが私の目標だ」

 その後、彼は新たな言葉で自らの考えを表現した。

「バルサは世界的に模範となるチームであり、数多くのタイトルを獲得してきた。単に勝利するのみならず、内容にもこだわりを見せてきた。それによって周囲が求める期待値というのは非常に高くなっている。

 ソシオのクレ(サポーター)は異次元のサッカーを見ることに慣れており、他のサッカーは彼らにとって受け入れがたいもの。ロングボール主体のサッカーでタイトルを獲得することに価値はない。

 そうした要求を私は受け入れているし、この先もクラブが私のことを監督として適していないと判断する時まで受け入れ続けるだろう。その時が来れば私はクラブを去るであろうし、そこまで自分であることは捨てない。

 ただし、ここでの監督業が長い時間続くことを願っている。少なくとも私が力尽きるまで」

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