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香川真司 8年前

ドルトムント、チャンスメイカー香川中心にポゼッションスタイル確立に成功。課題は守備力の向上【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:欧州主要クラブ中間査定 text by 編集部 photo by Getty Images

診断

ドルトムント、チャンスメイカー香川中心にポゼッションスタイル確立に成功。課題は守備力の向上【欧州主要クラブ中間査定】
ドルトムントの前半戦主なフォーメーション

補強結果診断 A

 やはりヴァイグルの獲得は大きい。ポジションの関係上、得点やアシストこそ無いが、攻守に高い能力を備えており彼がいなければ攻撃力も守備力も大きく低下するだろう。

 加えてGKビュルキもヴァイデンフェラーからポジションを奪い、正守護神として貢献。MFゴンサロ・カストロは徐々にフィットし、チームに疲労の色が出始めた11月以降に貴重な戦力として活躍。DFパク・チュホは主にヨーロパリーグでプレーし、左SBマルセル・シュメルツァーのバックアップとして及第点の働きを見せた。

 MFアドナン・ヤヌザイはあまり出場機会を得られてはいないが、そもそもレンタルでのバックアッパーとしての獲得であるため、現状は想定の範囲内といえる。

総合診断 A

 一時代を築きながら最終年に低迷したユルゲン・クロップ監督の後任という難しい役割を担ったトーマス・トゥヘル監督だが、前半戦は十分に成功といえる内容だった。

 香川やムヒタリヤン、オーバメヤン、ロイス、ギュンドアンといった主軸は完全に復活。苦しみ抜いた昨シーズンとは打って変わってブンデスリーガトップの攻撃力を手に入れた。

 さらに効果的な補強で確実にチーム力をアップさせることにも成功。ドイツ国内では高い評価を得ていたトゥヘル監督は、ここまでの成果によって世界的にも大きく評価を高めた。

 リーグ優勝こそ厳しいが、あくまで今季の目標はチャンピオンズリーグ出場権獲得。ここまでの戦いぶりと今後の伸びしろを見ると、その目標は余裕を持って達成可能となるはずだ。

【了】

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