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G大阪、”ラスト万博”を宇佐美の2発で制す。二冠目指す広島は浅野爆発で天皇杯4強へ

text by 編集部 photo by Getty Images

G大阪、”ラスト万博”を宇佐美の2発で制す。二冠目指す広島は浅野爆発で天皇杯4強へ
2得点でG大阪を勝利に導いた宇佐美貴史【写真:Getty Images】

 元旦に決勝を迎える天皇杯の準々決勝が26日に行われ、全国各地で4試合が開催された。

【ヴィッセル神戸 0-3 浦和レッズ】

 長居スタジアムでヴィッセル神戸と対戦した浦和レッズは3-0で快勝し、ベスト4進出を決めている。22分に興梠慎三、25分に李忠成が見事なコンビネーションからゴールを奪うと、神戸は32分に三原雅俊が2枚目のイエローカードを受けて退場してしまう。

 数的優位を手にして楽になった浦和は44分に宇賀神友弥が加点し、後半も神戸を寄せ付けず完勝。ACL予選プレーオフを回避するためタイトル奪取に燃える浦和が準決勝へと駒を進めた。

【ベガルタ仙台 3-3(PK3-5) 柏レイソル】

 ベガルタ仙台対柏レイソルはPK戦までもつれる死闘となった。11分、クリスティアーノが直接FKを沈めて柏が先手を取るが、仙台は25分にウイルソンのゴールで追いつく。

 アウェイの柏はクリスティアーノが止まらない。52分に再びFKでゴールを奪ってリードを取り戻す。しかし仙台も粘る。74分に途中出場の二見宏志が決めて2-2とし、延長戦に持ち込む。

 延長に入ると今度はウイルソンの得点で仙台がリードを奪う。だがこれで終わりにはならなかった。延長後半終了間際の116分、クリスティアーノがハットトリック達成となる3点目をまたもFKで決めてスコアをタイに戻し、決着はPK戦に委ねられた。

 柏の先攻で始まったPK戦は全員が決めて迎えた仙台の3人目、梁勇基がまさかの失敗。そして5人目まで1本も外さなかった柏が3-5で激戦を制し、準決勝への切符をつかんだ。

【ガンバ大阪 3-1 サガン鳥栖】

 大会連覇を目指すガンバ大阪は本拠地万博記念陸上競技場でのラストゲームに臨み、サガン鳥栖相手に3-1で勝利を収めた。

 欠場者続出でベンチにはユースの選手まで入れたG大阪だったが、宇佐美貴史がまばゆいばかりの輝きを放つ。26分、倉田秋からのボールを柔らかいタッチでコントロールし、先制点をもたらすと、後半追いつかれた後の86分、再びゴールネットを揺らして2得点で勝負を決めた。

 しばらくゴールから遠ざかったいた宇佐美は公式戦15試合ぶりの得点で長女誕生に花を添えた。親指を加えるゴールパフォーマンスを見せて自らの2発を愛娘に捧げている。

 鳥栖は55分に鎌田大地を投入してから試合の主導権を取り戻したが、早坂良太が1点を奪うにとどまった。G大阪は長澤駿にもゴールが生まれて結果的に本拠地ラストを快勝で終えている。

【FC東京 1-1 サンフレッチェ広島】

 FC東京対サンフレッチェ広島は両チームとも”アウェイ”の長崎で行われた。

 試合が動いたのは37分、右サイドからの折り返しに詰めた東慶悟が決めてFC東京が先制する。だが、その東が66分に2枚目のイエローカードで退場となり10人での戦いを強いられる。

 すると終了間際の85分、今季のベストヤングプレーヤー浅野拓磨が輝く。途中出場でピッチに立った”ジャガー”が同点ゴールを決めて土壇場で広島が延長戦に持ち込んだ。

 延長に入るとFC東京にさらなる災難が降りかかる。103分、浅野が今度は頭でゴールネットを揺らし2点目。ついに広島がリードをてにする。さらに114分、延長戦で2枚のイエローカードを提示された森重真人が退場となり、9人になったFC東京は反撃できず。J1王者広島が2-1で熱戦を制し、二冠に一歩前進した。

 準決勝は2試合とも29日に行われる。浦和対柏は味の素スタジアムで13時05分、G大阪対広島はヤンマースタジアム長居で15時05分キックオフ予定だ。 

【了】

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