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澤、現役ラストマッチで決勝ヘディング弾! I神戸が新潟L下し2年ぶり5度目の皇后杯V

text by 編集部 photo by Getty Images

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現役ラストマッチを有終の美で飾った澤穂希【写真:Getty Images】

【アルビレックス新潟レディース 0-1 INAC神戸レオネッサ 皇后杯決勝】

 女子サッカー日本一を決める皇后杯の決勝が27日に行われ、アルビレックス新潟レディースとINAC神戸レオネッサが対戦した。

 長く日本女子サッカー界をけん引してきた澤穂希にとっては現役最後の試合となり、会場の等々力陸上競技場は満員の観客で埋め尽くされた。澤はいつも通り先発メンバーに名を連ね、最後のピッチに足を踏み入れる。

 立ち上がりは新潟LがアグレッシブにボールへプレッシャーをかけてI神戸の攻撃を寸断する。攻めては積極的にディフェンスラインの裏を狙ってチャンスメイクを試みた。

 互いに守備が堅くチャンスを作れない中、前半最大の決定機は終了間際の44分に生まれる。右サイドからのクロスに中島依美が飛び込むも、相手GKとDFが必死に身体を張ってゴールを死守し、ラインを割ることができない。そして両チーム決め手を欠いたまま前半はスコアレスで終えた。

 後半開始直後、新潟Lがチャンスを作る。甲斐潤子のクリアミスを突いて左サイドを突破し、グラウンダーのクロスを上げる。フィニッシュはタイミングがずれたものの、前半同様積極的に前へ出る姿勢を明確にした。

 I神戸も直後にセットプレーから決定機。48分、右からのCKに澤が飛び込むが、ヘディングはわずかに合わず先制ゴールとはならない。

 しばらくこう着状態が続いた後の78分、CKを得たI神戸は川澄がボールを入れると、澤がドンピシャのタイミングで飛び込み、ヘディングでゴールを揺らした。

 その後最後までゴールを目指して圧力をかけてくる新潟Lに苦しめられたI神戸だったが、澤がもたらした1点のリードを守りきり、2年ぶり5度目の皇后杯優勝を達成。レジェンドが現役ラストマッチを有終の美で飾った。

【得点者】
78分 0-1 澤穂希(I神戸)

【了】

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