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Jリーグ 8年前

全国高校サッカー選手権参加者出身Jリーガーからみる各チームの特色

text by Football LAB

最多輩出している市立船橋

全国高校サッカー選手権参加者出身Jリーガーからみる各チームの特色
上位5校の登録ポジションごとの人数

 最多は、30人もの選手を輩出している市立船橋だ。5回の優勝経験を持つ千葉の名門をポジション別に分けてみると、佐藤優也、中林洋次、村山智彦ら8人ものGKが現役Jリーガーとしてプレーしている。

 さらに、DFの選手数と合わせてみると、半数を超える22名が守備的なポジションという結果が出た。

 これは他校と明らかに異なる点であり、市立船橋を観戦する際には守備陣にも注目すると面白いかもしれない。ちなみに、3年連続で県予選の決勝で顔を合わせている流通経済大柏の出身選手も30人以上おり、県単位としてのレベルの高さがうかがえる。

 前回大会の決勝で激闘を繰り広げた星稜と前橋育英にも注目してみた。星稜は本田圭佑の母校としても有名な石川県の絶対王者だが、今回の調査では5人と平均的な結果に。一方、今年の群馬県予選の決勝で壮絶なPK戦を制した前橋育英は、22人で2番目に多かった。

 出身選手の内訳をみると、ボランチの選手を多く輩出している傾向が見られる。ちなみに、前橋育英が初戦(2回戦)で対戦するのは、名GKと「フィジカル系」プレイヤーの育成で名高い大津。こちらも、出身者の数は17人となっており、まさに「プロも注目する好カード」といえる。

 全体を見ると、彼らの全てが高校時代から高い評価と知名度を得ていた訳ではなかったことも見えてくる。

 大会前にはプロに内定している、またはアンダーカテゴリーの代表に選ばれている選手たちが注目を集めることになるだろうが、今大会での活躍ぶりによっては、そういった選手達よりも強烈なインパクトを与える選手が出てくる可能性は高い。

 未来の日本サッカー界を支える逸材たちが繰り広げる熱戦に期待したい。

【了】

記事提供:Football LAB/データスタジアム

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