メジャーリーグサッカー（MLS）のバンクーバー・ホワイトキャップスへ移籍することが決まった柏レイソルのFW工藤壮人が、両クラブの公式サイトを通じてコメントを発表した。

　バンクーバーの公式サイトでは「来季からバンクーバーへと加入することにワクワクしています。チームの勝利に貢献するため、できるだけ多くのゴールを決めたいと思います」と、ホームのBCプレイススタジアムで待つファンに来季の飛躍を誓った。

　柏のファンに向けては「大勢のサポーター皆さんの前で報告ができればよかったのですが、それができず申し訳ないと思っています」と、手続きなどによって発表のタイミングがずれ込んでしまったことを釈明。

　また、トップチームに7年間在籍しクラブと日本代表の双方で多くを経験したことから、しだいに世界の舞台を意識するようになったと明かしている。その折にオファーを受けて「純粋に行きたい」と感じ、移籍を決断したという。

　下部組織から過ごした柏を離れる実感は「まだ沸いてこない」としながら、再び柏から必要とされる選手に成長することを約束。「より貪欲にアグレッシブに、また変わった工藤壮人を見せていきたいです」と意気込みを語り、ファンへの感謝でコメントを結んだ。

　なお、バンクーバーのカール・ロビンソン監督は工藤について次のように評価している。

「マサトは非常に良いゴール記録を持っているので、グループに加えたいと常に思っている。ボックス内でスペースを見つける本能を備えており、それによってゴールのチャンスが生まれている」

「両足の技術に優れ、ハードワークする選手だ。1トップでも2人以上でも対応でき、ワイドにプレーすることができる。このクラブとこの街に迎え入れることができて光栄だ」

　なお、工藤が加入するバンクーバーは来季の開幕戦でディディエ・ドログバ擁するモントリオール・インパクトと対戦する。

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