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マンC、輝く“200億円の両翼”。怪我人復帰次第ではCL制覇も視野に【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:欧州主要クラブ中間査定 text by 編集部 photo by Getty Images

怪我人続出。それを埋めた新戦力

マンC、輝く“200億円の両翼”。怪我人復帰次第ではCL制覇も視野に【欧州主要クラブ中間査定】
デ・ブルイネはプレースキッカーとしても存在感を発揮【写真:Getty Images】

 序盤は絶好調だった。リーグ戦5連勝、しかも無失点。2節には優勝争いのライバルであるチェルシーを3-0と一蹴している。初めて土がついたのはCL第1節のユベントス戦。ホームでのこの試合を1-2で落とすと、続くリーグでのウェストハム戦も敗れる。

 このままズルズルと調子を落としそうな雰囲気があったが、それを救ったのは“200億円両翼”。勝ち点を落とせば突破が苦しくなるCL第3節のセビージャ戦。デ・ブルイネの後半46分のゴールで劇的な勝利を飾ると、第6節のボルシアMG戦ではスターリングの2得点で逆転勝利し、グループリーグを1位で突破した。

 今季のシティはアグエロ、シルバといった攻撃の核が負傷で欠場することが多かった。そういった苦しいチーム事情の中でもCLを1位突破、リーグ戦でもまずまずの結果を残せているのは2人の活躍あってこそ。

 2人が両翼の高い位置で起点をつくれるため、攻撃の幅が広がり、中央から無理に突破を試みて手詰まりになる悪癖はかなり解消された。また、スターリングはアグエロ不在時にトップに入り、“ゼロトップ”仕様でも戦えることを証明したほか、デ・ブルイネはプレースキッカーとしても存在感を発揮。

 デ・ブルイネがキッカーとなることでヤヤ・トゥーレがボックス内の競り合いに参加することが可能に。シルバ、ヤヤ・トゥーレ、コラロフ、デ・ブルイネと多様なキッカーを揃え、攻撃に多くのバリエーションが生み出された。

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