根幹を崩しかねない「メッシ>ネイマール」という序列の変化
試合を重ねるごとに状態を上げてきた印象のあるバルサ。入れ替わりで離脱していたメッシ、スアレス、ネイマールの3人が揃う後半戦ではさらなる爆発力が期待できる。
しかし、そこが最も気がかりなポイントとなりそうな気配もある。メッシ不在の間はネイマールを中心に据えることで機能したが、メッシが戻ってからの第14節バレンシアとネイマールを欠いた第15節デポルティボ戦では苦戦を強いられてともにドロー。
クラブW杯では他のクラブとはレベルの違いを見せつけたが、それは同時に各大陸間のレベルの違いでもあり、リーガやCLを戦う上では全く参考にならない。メッシとネイマールが揃う際には、チームの中心をどこに置くのかを決めなければならないだろう。
昨季までは「メッシ>ネイマール」という序列が確立されていたため、スムーズに運んでいた。ところが今季のネイマールの成長によって、その序列も揺らぎ始める気配を漂わせている。下手を打てばチームの根幹も崩しかねない事態となる可能性も低くはないだろう。
また、後半戦から起用可能となるアルダは悩まされていた3トップとインサイドハーフの選手層を厚くする存在となる。さらにビダルも32歳となるダニエウ・アウベスの競争相手、そして後継者として期待が高まる。
この2人の新戦力が1日も早くコンディションを上げ、チームに馴染むことができるかも“3冠連覇”と鍵となる。
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