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劇的AT弾の國學院久我山と昨年王者を破った東福岡、選手権決勝へ進出

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

劇的AT弾の國學院久我山と昨年王者を破った東福岡、選手権決勝へ進出
國學院久我山は劇的な逆転勝利でファイナルへの切符をつかんだ【写真:ダン・オロウィッツ】

 第94回全国高校サッカー選手権の準決勝2試合が9日に行われた。

 第1試合に登場した夏のインターハイ王者で福岡県代表の東福岡は序盤から石川県代表の星陵相手に主導権を握る。そして前半終了間際の45分、味方のクロスを受けた藤川虎太朗が個人技で相手DFを制し左足で東福岡に先制点をもたらした。

 さらに57分、鍬先祐弥が右足でミドルシュートを突き刺し東福岡が2点のリードを手にすると、そのまま最後まで運動量やクオリティを落とすことなく星陵を完封。2-0で17年ぶりの決勝進出を決めた。

 第2試合は今大会屈指の名勝負となった。青森県代表の青森山田は17分、これまで幾度となく会場を沸かせてきたロングスローから、鳴海彰人が詰めて先制点を挙げる。しかし、國學院久我山は25分にセットプレーの流れから野村京平がゴールを奪って同点に追いつく。

 後半も両チームが互いの持ち味を遺憾なく発揮してゴールを目指すが、なかなか追加点が生まれない。そのままアディショナルタイムに突入し、PK戦かと思われたが最後にドラマが待っていた。味方のミドルシュートに反応してゴール前に飛び出した戸田佳佑がコースを変え、93分に劇的な逆転弾を突き刺した。

 青森山田を1-2で下した國學院久我山は、同校史上初の選手権決勝へ駒を進めた。11日には星陵を破った東福岡と高校サッカー最強をかけた一戦に臨む。

 9日に行われた準決勝2試合の結果は以下の通り。

東福岡 2-0 星陵
青森山田 1-2 國學院久我山

【了】

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